AIに調べてもらったヘンテコ外国人選手列伝ーマイケル・トンキンー

ヘンテコ外国人

第1回 マイケル・トンキン(北海道日本ハムファイターズ 2018)

201cm の長身から繰り出す角度ある速球、でも心臓はチキン?——そんな “ギャップ萌え” でファイターズファンの記憶に深く刻まれた助っ人がマイケル・トンキンだ。今号では、開幕守護神から “トンキン湾事件” へと突き進んだ波瀾万丈の 2018 年を中心に、“ヘンテコ” な魅力を掘り下げる。


1. 来日前のキャリアとプロフィール

フルネームMichael Harvey Tonkin
生年月日1989 年 11 月 19 日(35 歳)
出身アメリカ・カリフォルニア州パームデール
身長 / 体重201 cm / 102 kg
投打右投右打
MLB 通算ツインズ(2013‑17)、ブレーブス(2023‑24 途中)ほか

2013 年にツインズでメジャーデビューしてから 5 シーズンで 141 登板。最速 157 km/h のフォーシームと縦割れスライダーが武器だったが、制球難と被弾癖に苦しみ、17 年オフに自由契約。日本ハムファンの中では、トンキンというちょっと抜けた感じの音の響きもあって打たれたときの情けない印象が残ってしまうことになりました。


2. 期待いっぱいで北の大地へ —— 開幕守護神トンキン誕生

増井浩俊・クリス・マーティンが相次いで流出した 18 年オフ、ファイターズは 2 年契約・推定 1.3 億円 でトンキンとサイン。「150 km/h 超ツーシームと伸びるシンカーで三振量産」という触れ込みで、開幕からクローザーを任される

  • 3 月 30 日の開幕戦で来日初セーブ。
  • 4 月だけでセーブ 5、月間防御率 2.53。

序盤は順調だったものの、ストライク先行→甘く入ったところを痛打……“

📺 YouTube: オープン戦 投球フォーム集 — 初登板前の期待感が伝わる!

トンキン劇場” の幕がじわじわ上がり始める。


3. データで振り返る 2018 年

登板勝敗HS投球回防御率
534–424351.03.71

※ NPB 公式記録より (npb.jp)

数字だけ見ると平均的な勝ちパターン中継ぎ。しかし実際には、以下の“不安要素” がファンの胃に直撃した。ただ、一ファンから言わせてもらうと数字以上になんだか打たれている印象があるんですよね(笑)。

  1. 四球率 3.4/9 —— 追い込んでからのフォアボール。
  2. 被本塁打率 1.1/9 —— 失投がスタンドまで一直線。
  3. 回跨ぎ 0 回 —— ほぼ 1 イニング限定でしか機能せず。

4. クライマックスシリーズ——悪夢の「Tonkin湾事件」

2018 年 10 月 15 日、CS ファーストステージ第 3 戦・ソフトバンク戦。1 点ビハインドの 6 回裏、トンキンがマウンドへ。

  • デスパイネに 2 球目を左翼上段へ。
  • 続く中村晃にも 3 球目をライトポール際へ。
  • まさかの 5 球 2 被弾 で降板。

📺 YouTube: CS2018 第3戦 “Tonkin湾事件” ダイジェスト

ネットは即座に炎上し、名前の語感から “トンキン湾事件” のタグがトレンド 1 位を獲得。ベトナム戦争の有名事件と同名という皮肉も相まって、後世に語り継がれるネタ投手の仲間入りを果たした。(wikiwiki.jp, ja.wikipedia.org)


5. 退団後——世界を転々、そして MLB 帰還

シーズン終了後に 2 年契約を破棄され退団。だがここからが “ヘンテコ” の真骨頂。

所属備考
2019レンジャーズ傘下→ブルワーズ傘下AAA で 65 登板
2020ロングアイランド・ダックス(独立L)COVID‑19 でリーグ中断
2021メキシコ LMB・ティファナ31 登板、防御率 1.41
2023ブレーブス45 登板、防御率 3.29——“長い回も投げられる便利屋” として脚光(mlb.com)
2023‑24 オフメッツとメジャー契約 (batterypower.com)
2025ロングアイランド・ダックス 25 周年チーム選出(栄誉殿堂入り)(atlanticleague.com)

再び MLB のマウンドに戻った “回遊型リリーバー” は、2025 年現在も再契約を模索中だという。あのNPBの印象でよくメジャーに戻れたなーという個人的な感想です。


6. ヘンテコポイントまとめ

  1. 覚醒と炎上の落差がジェットコースター。
  2. ニックネームがいちいち強烈(トンキン劇場/湾事件など)。
  3. 201 cm の威圧感に反比例する豆腐メンタル。
  4. 退団→独立 L → メキシコ → MLB 復活 の “世界一周” キャリア。
  5. ブレーブスでは 2 イニング超え登板が 19/31 試合 —— 日本ハム時代と正反対のスタイルにファン騒然。

7. さいごに

助っ人とは “ギャンブル” と言われるが、トンキンは当たりなのか外れなのか、いまだに結論の出ない稀有な存在だ。開幕直後の歓喜、CS での絶望、そして海を渡った復活劇——一人の投手がこれほどファンの感情を振り回したシーズンは少ない。次回はまた日本ハムからジャスティン・ハンコック選手を紹介してこうと思います。

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