2025年FA市場が整う。近本は残留、外野は豊作──巨人&ヤクルトの動きは?二塁の石井には西武が熱視線

野球

2025年のFA申請期間が終了し、阪神・近本光司は残留(推定5年25億円)。一方で外野は辰巳涼介(楽天)松本剛(日本ハム)らがFAを表明し、桑原将志(DeNA)は宣言濃厚と報じられるなど、センターを守れる即戦力が揃う様相に。さらに二塁(内野ユーティリティ)の石井一成(日本ハム)もFAを行使し、西武が「興味あり」と明言。補強の焦点が見えてきた。


まずは状況整理(11月13日時点)

  • 残留:近本光司(阪神)=FA権不行使。推定5年25億円で大型延長。
  • FA宣言(NPB公示):
    • 東浜巨(ソフトバンク/投手)
    • 石井一成(日本ハム/内野手)
    • 松本剛(日本ハム/外野手)
    • 辰巳涼介(楽天/外野手)
    ※NPB公示ベース。
  • 宣言濃厚:桑原将志(DeNA/外野手)=報道。
  • 交渉解禁:11月13日〜(宣言選手)。

外野は「センター守備×打てる」人材が豊富

辰巳涼介(楽天/左打ち・中堅)

強肩と広い守備範囲が最大の武器。打撃は年ごとに波があるが、センターの守備価値だけで補強理由が立つタイプ。プレースタイル的に広い本拠地や投手力重視の球団と親和性が高い。

松本剛(日本ハム/右打ち・中堅/両翼)

巧打型の外野手。出塁力とコンタクトで上位〜下位まで組み替えが効く。守備はセンターも可能で、「塩見不在時のCF」「丸の世代交代」といった穴埋めに現実味。

桑原将志(DeNA/右打ち・中堅)

経験値・勝負強さが売り。CFの守備安定+1番/下位でも機能するバランス型。宣言が事実なら市場の人気は高い。


インフィールドの目玉:石井一成(日本ハム)に西武が前のめり

二塁・遊撃・三塁を守れるユーティリティで、打撃もパンチ力あり。本人はFAを行使し、西武が「興味はあります」と明言。人的/金銭補償の枠組みや複数年提示次第では内野の整備を急ぐ西武が有力候補になる。


補強ポイント別:巨人とヤクルトはどう動く?(所感)

読売ジャイアンツ

  • ニーズ:センターの守備安定+上位の機動力/右打ち外野の枚数。
  • 相性の良い候補辰巳(CF守備で即戦力)、松本剛(巧打・出塁で打線のつながり向上)、桑原(経験値とCFディフェンス)。
  • ポイント:大型補強で過多になりがちな左右バランスと一軍外野の守備指標をどう上積みするか。「CF=辰巳/桑原、両翼=現有」の組み合わせは現実味が高い。

東京ヤクルトスワローズ

  • ニーズ:塩見の離脱リスクをカバーするCFのセカンドプラン/右打ちの外野厚み。
  • 相性の良い候補松本剛(コンタクトで打線の底上げ)、桑原(守備安定+経験)、辰巳(守備走塁での即効性)。
  • ポイント:神宮では出塁とギャップハッティングの価値が高い。松本剛の適性は特筆。

※上記は11/13時点の公示・報道に基づく仮説。各球団の編成方針/人的補償の読み替えで優先順位は変動する可能性あり。


FAの見取り図まとめ

  • 近本は残留で阪神の上位は固定。市場は外野(特にCF守備)の供給が厚い年
  • 辰巳・松本剛宣言済みで、センター起点の守備力を欲する球団にフィット。
  • 桑原宣言濃厚報道で、市場参入なら競争必至。
  • 石井一成内野のマルチ枠として希少で、西武が獲得調査を公言

外野は「守れるセンター」を確保できるかが差別化ポイント。巨人・ヤクルトともにまずはCF候補の確保→既存主力との併用設計が現実的。内野は石井の去就がマーケットのスイッチになりそうだ。


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