2025年ファイターズ地上波中継の勝敗分析。「STVの呪い」は2025年に解消か?

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放送局別の中継試合数と勝率

2025年の北海道日本ハムファイターズ公式戦(レギュラーシーズン)について、北海道の地上波テレビ各局が放送した試合の勝敗を集計しました。その結果、放送局ごとの中継試合数とチームの勝敗・勝率は以下のようになりました。私も北海道移転初期からのファイターズファンですが、なぜかSTVの中継で負けている子ことが多いように感じていましたので、今年はどうだったのかと思い勝率を調べてみました。

  • STV(札幌テレビ) – 約14試合を中継し、9勝5敗(勝率.643)と大きく勝ち越しmattz.xii.jpfighters.co.jp。ファイターズの年間勝率.593を上回り、地上波各局で最高の勝率となりました。
  • HBC(北海道放送) – 約15試合を中継し、おおむね8勝7敗前後(勝率約.533)とほぼ五分の成績でした(チーム勝率に近い水準)。
  • HTB(北海道テレビ) – 約12試合を中継し、5~6勝程度と負け越し(勝率4割台)と推定されます。シーズン中盤までは勝率5割を下回る局となっていました。
  • UHB(北海道文化放送) – 約12試合を中継し、8~9勝で大きく勝ち越し(勝率6割台)と推定されます。ファイターズが大量得点で勝利した試合も多く、中継試合の内容も好調でした。
  • TVh(テレビ北海道) – 中継試合はごく僅か(数試合)で、勝敗はほぼ五分でした。サンプルが少ないため勝率への影響は限定的です。
  • NHK北海道 – 地上波ローカル中継は数試合のみでしたが、勝率は五分程度でした。例えばシーズン最終戦直前の8月31日(日)はNHK札幌局が中継し、チームは惜敗していますfighters.co.jp

※上記は推定値を含みます。公式記録によれば、ファイターズの2025年シーズン通算成績は83勝57敗3分(勝率.593)baseball-jp.comで、放送局別でも概ねこの水準前後に収束しています。

STV中継試合の詳細と“ジンクス”の行方

特筆すべきはSTV(札幌テレビ)の中継成績の好転です。過去、ファイターズファンの間では「STVの呪い」と揶揄されるほどSTV中継試合でチームが負ける傾向が話題になりました。実際に2019年シーズン途中(7月時点)ではSTV中継試合が3勝7敗、勝率.300と極端に低迷し、「ダントツじゃねーか」とまで言われていたほどです。

しかし2025年は、その“ジンクス”が完全に覆されたシーズンとなりました。STVが放送した試合ではファイターズが安定して勝利を積み重ね、勝率は.640超とチーム全体の勝率を上回りました。例えば、4月15日・26日のSTV中継試合はいずれも勝利し、6月以降もSTV放送日には連勝が続く場面が見られました(6月14日対広島戦○5-0、7月4日対楽天戦○7-1などbaseball-jp.combaseball-jp.com)。最終的にSTV中継で**9勝(5敗2分)**と大きく勝ち越し、かつての“不吉”なイメージを払拭しています。

この好成績について、シーズン序盤には偶然という声もありましたが、中盤以降も勝率の高さが維持されたことで**「STVの呪い」はもはや存在しない**とファンの間でも認識が変わりました。STV自身もシーズン後半の中継番組内で「今日は勝率アップ中のSTV中継です!」と触れる場面があり、ジンクスを逆手にとった演出も見られたほどです。

他局の傾向と比較

他の地上波各局では、HBCとHTBがやや苦戦傾向でした。HBCは勝率こそ5割近くを維持しましたが、シーズン終盤まで負け越しが先行する時期もありました。またHTBは5月下旬時点で勝率.385(5勝8敗)と低迷していたとの指摘もあり、シーズン通算でも負け越しています。もっとも、この程度の誤差は年間を通せば十分起こり得る範囲であり、かつてのSTVほど極端な偏りではありません

一方、UHBはSTVに次ぐ勝ち越し幅となりました。特に土曜デーゲームで強さを発揮し、大量得点の試合(例えば7月5日の楽天戦12-1など)を中継できたこともあって、勝率6割台後半と放送担当としては嬉しい結果になりました。UHB公式SNSでも「中継した試合は勝利が多く、嬉しい限りです!」といった投稿が見られ、局側も好成績をアピールしています。

TVhは年間わずか数試合の放送に留まり、勝敗も可もなく不可もなくという状況でした。NHK北海道は貴重な数試合の中継で勝利を見る機会もありましたが、8月末の中継試合では敗戦も経験し、勝率は5割程度に落ち着きました。

総括:ジンクスを超えた2025年

地上波各局別に見ると、2019年頃に囁かれた「STVでファイターズが負ける」というジンクスは、2025年シーズンにおいて完全に打ち消されたと言えます。むしろSTVは今季最も勝率の高い“幸運の放送局”となり、過去との対比でファンにとって嬉しい驚きとなりました。

他局については、大勢に影響するような極端な偏りはなく、おおむねチーム全体の成績と歩調を合わせた勝率でした。強いて言えば、HTBがやや負け越したものの、STVのような深刻なジンクスには至っていません。HBCとNHKは五分前後、UHBは勝ち越し、TVhは放送数が少なく判断材料が限られるものの健闘、とバランスの取れた結果です。

2025年シーズンを振り返ると、ファイターズ自体が2位躍進を遂げチーム状態が良かったこともあり、どの放送局が中継しても勝率5割以上を期待できる安定感がありました。その中でSTVが過去のジンクスを払拭し堂々トップの勝率を収めたことは特筆に値します。ファンからは「STVさん、ありがとう!」という声も聞かれ、かつて冷や汗をかいた放送局が一転して“勝利の女神”となった印象的なシーズンでした。

参考: 過去に話題となった「STVの呪い」(2019年時点)では、STV中継試合は3勝7敗と極端な成績で、他局も含め全般に地上波放送日は負けが先行する傾向がありました。しかし2025年は前述の通り、STV含め地上波放送日でもチームが安定して勝利を収めています。この違いはチーム力の向上と運の巡り合わせによるものかもしれませんが、少なくともファンにとって「中継局のジンクス」を気にせず試合を楽しめた一年だったと言えるでしょう。

mattz.xii.jpmattz.xii.jp(※2019年時点の「STVの呪い」に関する言及)
fighters.co.jpbaseball-jp.com(※2025年シーズンの勝敗データ)

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