2026年開幕戦にみるWBC参加の影響。伊藤大海と宮城大弥が乱調、各球団の派遣選手の成績を振り返る

2026戦力

2026年のプロ野球が3月27日に開幕しましたが、今年の開幕戦ではWBC帰りの選手たちのコンディションも大きな見どころでした。WBCは3月中旬まで続いており、侍ジャパン組の多くは帰国からそれほど間を空けずに開幕を迎えています。実際、日本ハムの伊藤大海、オリックスの宮城大弥・曽谷龍平・若月健矢、DeNAの牧秀悟、広島の小園海斗、ソフトバンクの周東佑京・牧原大成、阪神の坂本誠志郎・佐藤輝明・森下翔太、西武の源田壮亮、ヤクルトの中村悠平らは、WBC出場後に各球団へ再合流したと報じられていました。出典:日刊スポーツ 侍ジャパン関連ニュース(伊藤大海・宮城大弥ら)出典:日刊スポーツ 侍ジャパン関連ニュース(野手組)

投手で最も目立ったのは伊藤大海と宮城大弥の乱調

開幕戦で最もインパクトが大きかったのは、やはり伊藤大海と宮城大弥の乱調です。伊藤はソフトバンク戦で先発し、5回2/3を投げて9安打5失点、3被本塁打。NPB公式スコアでも、被本塁打3、失点5、自責5と記録されており、エースとしてはかなり苦しい滑り出しでした。スポニチも試合後、伊藤が「ちょっと打たれすぎ。本当に悔しい」と振り返ったと報じています。出典:NPB ソフトバンクvs日本ハム 公式スコア出典:スポニチ

宮城はさらに厳しい内容でした。楽天戦で3年連続3度目の開幕投手を務めましたが、1回2/3で8安打8失点。日刊スポーツは、自己最多タイ失点かつ自己最短タイでのKOだったと報じています。NPB公式スコアでも、打者15人に対して8失点という数字が残っており、WBC帰りの調整難しさを感じさせる結果になりました。出典:NPB オリックスvs楽天 公式スコア出典:日刊スポーツ

この2人に共通しているのは、どちらもWBCで負荷の大きい役割を担った主力投手だという点です。伊藤は帰国後すぐに開幕へ向けて再始動したと伝えられ、宮城も曽谷、若月とともに実戦復帰していました。開幕戦1試合だけでWBC疲労を断定することはできませんが、少なくとも開幕日には、国際大会の高い強度を経た投手の難しさがかなりはっきり出たと言えます。出典:日刊スポーツ(伊藤大海合流)出典:日刊スポーツ(宮城・曽谷・若月復帰)

野手のWBC組は比較的しっかり数字を残した

一方で、野手のWBC組は比較的しっかり数字を残した選手が多いです。DeNAの牧秀悟はヤクルト戦で4打数2安打1本塁打1打点。初回にいきなり先制弾を放ち、WBC帰りでも状態の良さを感じさせました。出典:NPB DeNAvsヤクルト 公式スコア

阪神では、WBCから早期合流した森下翔太、佐藤輝明、坂本誠志郎がそろって開幕戦に出場しました。結果は、森下が4打数3安打と好調だった一方、佐藤は4打数無安打、坂本は2打数1安打1四球でした。帰国翌日にチームへ合流したと報じられていたことを考えると、森下の3安打はかなり目立つ結果です。出典:NPB 読売vs阪神 公式スコア出典:日刊スポーツ(阪神WBC組合流)

広島の小園海斗も開幕戦に出場し、5打数1安打。大暴れではないものの、二塁打を1本打っており、WBC帰りとしては悪くないスタートです。広島は延長戦にもつれ込む長い試合でしたが、小園は最後まで出場しており、コンディション面でも大きな不安は感じさせませんでした。出典:NPB 広島vs中日 公式スコア出典:日刊スポーツ(小園海斗関連)

ソフトバンクでは、WBC組の周東佑京と牧原大成が開幕スタメンに入りました。周東は4打数無安打1四球でしたが、牧原は3打数1安打2打点で、右中間への適時二塁打と犠飛を記録。6-5の接戦で2打点ですから、勝利への貢献度はかなり高いです。出典:NPB ソフトバンクvs日本ハム 公式スコア出典:日刊スポーツ(ソフトバンクWBC組合流)

西武の源田壮亮も、WBC帰りで開幕戦にスタメン出場しました。ロッテ戦では3打数1安打で、派手な数字ではないものの無安打では終わっていません。WBCを終えての開幕戦としては、源田らしい安定感のある入り方だったと言えそうです。出典:NPB ロッテvs西武 公式スコア出典:日刊スポーツ(源田壮亮関連)

WBC組でも慎重に使われた選手、使われなかった選手もいた

ヤクルトでは、WBC出場の中村悠平が帰国後に練習参加していましたが、開幕戦の出場選手には名前がありませんでした。つまりヤクルトは、WBC組を無理に開幕戦へフル投入せず、慎重に入った形です。同じWBC組でも、開幕戦に使う球団と使わない球団で対応が分かれたのは興味深い点でした。出典:日刊スポーツ(中村悠平練習参加)

巨人も、WBC帰りの扱いが慎重だった球団です。大勢とライデル・マルティネスは、ともに開幕には間に合わない見通しだと阿部監督が説明しており、実際に開幕戦の出場選手にも入っていません。WBCを戦った主力リリーバーを急いで戻さなかったのは、投手の消耗をかなり意識した判断と見ることができます。伊藤や宮城の乱調を見ると、こうした慎重策にも一定の説得力があります。出典:日刊スポーツ(巨人WBC組の状況)

オリックスも少し似ています。WBC組は宮城、曽谷、若月の3人でしたが、開幕戦で大きく目立ったのは先発の宮城が乱れたことでした。一方で、若月は4打数1安打。曽谷は開幕戦では登板していません。つまりオリックスは、WBC帰りの投手と野手で明暗がかなり分かれた形です。宮城の崩れ方が強烈だったぶん、WBCの影響を語る記事では最も象徴的な球団になりました。出典:NPB オリックスvs楽天 公式スコア

まとめ

2026年開幕戦のWBC組は、投手のほうが影響を受けているように見え、野手は比較的通常運転に近かったと言えます。もちろんサンプルは1試合だけなので断定はできませんが、伊藤大海と宮城大弥がそろって苦しんだ一方、牧秀悟、森下翔太、牧原大成、小園海斗、源田壮亮らはそれぞれ最低限以上の内容を見せました。投手は登板間隔や出力、疲労の蓄積がそのまま結果へ出やすく、野手は打席に立てれば対応しやすいという違いが、開幕戦の数字にも表れたように見えます。出典:スポニチ

結局、2026年の開幕戦でWBC参加の影響を最も強く感じさせたのは、伊藤大海と宮城大弥の乱調でした。そしてその対照として、牧秀悟や森下翔太、牧原大成ら野手陣は比較的スムーズにシーズンへ入ったように見えます。今後2カード、3カードと進んだ時に投手陣が立て直してくるのか、それともWBC帰りの反動がもう少し続くのか。開幕戦は、その見極めのスタート地点としてかなり示唆の多い1日でした。


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