2026.04.06 / 引用付きHTML記事
ロッテ戦で話題になった「申告スクイズダブルプレー」。もちろん、野球にそんな正式ルール用語はありません。
これは2026年4月5日のロッテ対ソフトバンク戦で起きた、スクイズがあまりに読まれていたように見えたうえ、結果がダブルプレーになって試合終了した珍プレーを、ネット的に大げさに呼んだ言い方です。スポニチとデイリーによると、ロッテは九回1死一、三塁で友杉篤輝にセーフティースクイズを命じたものの、打球は捕手前へのゴロ。三走・高部瑛斗が三本間で挟まれて3フィートオーバーで走塁死、その間に一走・小川龍成も三塁手前でタッチアウトとなり、まさかの併殺でゲームセットになりました。[1][2][3]
目次
- 「申告スクイズダブルプレー」とは何だったのか
- 実際に何が起きたのか
- なぜそんな名前で呼ばれたのか
- 過去に似たようなプレーはあったのか
- 結論。珍しさは「スクイズ失敗」より「読まれた感」と「終わり方」にある
「申告スクイズダブルプレー」とは何だったのか
まず整理しておくと、「申告スクイズ」という言葉自体は正式な野球用語ではありません。ネット上で今回のプレーがそう呼ばれたのは、あまりにスクイズ狙いが見え見えに見えた、あるいは守る側が完全に待っていたように見えたからです。
実際の場面は、1点を追う九回1死一、三塁。スポニチは友杉の打席でロッテがセーフティースクイズを選択したと報じ、サブロー監督も「選択はベストだった」と説明しています。つまり作戦そのものは奇策ではなく、1点を取りに行くための真っ当な判断でした。問題は、それが成功どころか、最悪に近い形で2つのアウトに変わったことです。[1][2]
ひとことで言うと「申告スクイズダブルプレー」とは、
“スクイズやるのがバレバレっぽく見えた上に、併殺で試合が終わった珍プレー”をネット的に呼んだ俗称です。
実際に何が起きたのか
2026年4月5日のZOZOマリン。ロッテはソフトバンクに3-4で1点ビハインドの九回、守護神・松本裕樹から1死一、三塁の好機を作りました。ここで9番・友杉篤輝にセーフティースクイズ。スポニチによると、初球はバントの構えを見せてボール。デイリーでは1ボール2ストライクからスクイズを仕掛けたとされていますが、いずれにせよ打球は捕手前へのゴロでした。[1][2][3]
三塁走者の高部は打球を見てスタートしたものの、捕手・谷川原健太がすぐ処理し、三本間へ。高部は走路を外れて3フィートを超えたためアウトになりました。そして、その間に三塁進塁を狙った一走・小川も三塁手前でタッチアウト。結果はダブルプレーで試合終了です。単なるスクイズ失敗ならまだしも、決勝機が一瞬で2アウトに変わってそのまま終戦したのが、このプレーのインパクトでした。[1][3]
なぜそんな名前で呼ばれたのか
このプレーが「申告スクイズ」っぽく見えた理由は、状況と選択がかなり分かりやすかったからです。1点差の九回1死一、三塁。1点を最優先に取りたい局面で、下位打者。スクイズは十分にありえる場面でした。しかもスポニチの記事では、初球からバントの構えを見せていたことも書かれています。見ている側からすると、「ああ、これはスクイズだな」と感じやすい状況だったわけです。[1][2]
もちろん、守備側が事前に完全に読み切っていたと断定することはできません。ただ、結果として捕手前の打球になり、三走が本塁へ突っ込みきれず、一走も欲張って三塁で刺された。プレーの見た目があまりにも“待っていた守備にハマった”ように映ったため、ネットでは半ばネタとして「申告スクイズ」と言われるようになった、という理解が一番自然です。[1][3]
この珍プレーの肝本当に珍しいのは、スクイズ失敗そのものより、
「スクイズ感が強すぎたこと」と「併殺で試合終了したこと」です。
過去に似たようなプレーはあったのか
似た系統のプレーは、過去にもあります。ただし、今回とまったく同じではありません。
まず近いのは、2022年8月14日の阪神対中日戦です。代打・木下拓哉がスクイズを敢行した場面で、阪神・岩崎優の投球は高めへ外れ、捕手・梅野も捕れず後方へ。木下は空振り三振でしたが、その間に三塁走者が生還し、記録は重盗となりました。デイリーではこの場面について「スクイズ外しだったのか」と矢野監督が問われ、「その可能性はあると思う」とコメントしたと報じています。これは“スクイズを察知したか、外しにいったように見える”珍プレーとしてはかなり近いです。[4][5][6]
次に、2024年8月14日の日本ハム対ロッテ戦も文脈として面白いです。日本ハムはこの試合で2者連続初球スクイズに成功。デイリーによれば、これは前年6月24日のロッテ戦で2連続スクイズ失敗を喫した“借り返し”だったとされています。つまりロッテは過去にも、スクイズ絡みの駆け引きで印象的な場面を作ってきたわけです。今回の「申告スクイズダブルプレー」も、その延長線上の珍プレーとして語られやすいです。[7]
さらに、2025年10月5日のロッテ戦スコアでは、ソフトバンク側が「初球スクイズ失敗→投手フライ→三塁走者戻れずアウト」でダブルプレーになった場面も確認できます。これは今回ほどネットで話題化していませんが、スクイズ失敗が即ダブルプレーに化けるという意味ではかなり近い類型です。[8]
| 年・試合 | 内容 | 今回との近さ |
|---|---|---|
| 2026 ロッテ-ソフトバンク | セーフティースクイズが捕手前ゴロ、高部と小川が連続アウトで試合終了 | 元ネタそのもの |
| 2022 阪神-中日 | スクイズ敢行時に高め投球、捕逸状況から三走生還。記録は重盗 | “外された/読まれた感”が近い |
| 2024 日本ハム-ロッテ | 2者連続スクイズ成功、前年のロッテ戦2連続失敗の借り返し文脈 | スクイズ駆け引きの文脈が近い |
| 2025 ロッテ-ソフトバンク | 初球スクイズ失敗から投手フライ+三走戻れずでダブルプレー | スクイズ失敗が併殺化する形が近い |
結論。珍しさは「スクイズ失敗」より「読まれた感」と「終わり方」にある
ロッテの「申告スクイズダブルプレー」とは何だったのか。まとめるとこうです。
- 正式名称ではなく、ネットで付いた俗称
- 2026年4月5日のロッテ対ソフトバンク戦の九回1死一、三塁が元ネタ
- セーフティースクイズが捕手前ゴロになり、三走と一走が連続アウト
- “スクイズが読まれていたように見えた”ことが、ネーミングの由来
つまり今回のプレーは、単なるスクイズ失敗ではありません。「今そこでそれをやるのか」と誰もが分かる局面で仕掛けた作戦が、完全に流れを断ち切るダブルプレーで終わった。その見た目の強烈さが、「申告スクイズダブルプレー」という妙にキャッチーな名前を生んだわけです。[1][2][3]
過去にも、スクイズ外しっぽい失点や、スクイズ失敗からの併殺はありました。けれど、今回のように見た瞬間に「スクイズだ」と伝わり、そのまま併殺で試合終了という組み合わせはやはりかなり珍しい。だからこそ、このプレーだけ変な名前がついて一気に広まったのだと思います。[4][7][8]
※本記事では「申告スクイズダブルプレー」を正式用語ではなく、ネット上で使われた俗称として整理しています。守備側が本当に事前に完全察知していたかどうかまでは、公開情報だけでは断定していません。


