2026年WBC東京プールで、日本戦を前に気になるのがオーストラリアの先発投手が誰になるのかという点です。ここまでオーストラリアは、第1戦の台湾戦でアレックス・ウェルズ、第2戦のチェコ戦でジョシュ・ヘンドリクソンを先発起用しています。したがって、日本戦はまだ先発で使っていない投手が中心候補になると見るのが自然です。[1][2]
現時点で本命候補として挙げやすいのは、Warwick Saupold(ワーウィック・ソーポルド)、Lachlan Wells(ラクラン・ウェルズ)、Blake Townsend(ブレーク・タウンゼンド)の3人です。加えて、状況次第ではCoen Wynne(コーエン・ウィン)のような“先発もできる右腕”を入れてくる可能性もあります。この記事では、未登板投手を中心に、誰が日本戦の先発に最も近いのか、さらにNPBファン向けに「どんなタイプか」をたとえ話つきで整理していきます。[3][4]
まず前提:オーストラリアはすでに第1戦・第2戦で先発を使っている
オーストラリアは大会開幕戦の台湾戦で、アレックス・ウェルズを先発に立てました。大会前の豪州公式プレビューでは「2025 Helms Award winner Alexander Wells has been named Australia’s Game 1 starter」と明記され、実際の台湾戦でも3イニング無安打6奪三振と好投しています。[1][5]
さらに第2戦チェコ戦では、豪州公式がジョシュ・ヘンドリクソンをGame 2 starterと案内し、実戦でも3イニング1失点で試合を作りました。つまり、日本戦は第1、第2戦で使っていない投手に回すのが基本線です。[2]
この時点で、少なくともアレックス・ウェルズ、ジョシュ・ヘンドリクソンの連続先発は考えにくい。豪州は日本戦の翌日に韓国戦も控えているため、投手運用はかなり重要です。だからこそ、日本戦の候補は未登板のスターター要員、あるいはスターター経験のある複数役割型の投手に絞られてきます。[3][6]
本命候補1:Warwick Saupold
日本戦の先発予想で、最初に名前が挙がるのはやはりWarwick Saupoldです。豪州の大会資料では、Saupoldは4度目のWBC出場で、チームの共同主将の一人。WBC通算でも4試合(1先発)で6.1回、自責1、防御率1.42と国際大会で結果を残しています。しかもMLBではタイガースで82試合、KBOではハンファで59先発、22勝24敗、防御率4.16という実績があり、短期決戦の先発候補としては経験値が群を抜いています。[3][7]
球種も豊富です。豪州のゲームノートでは、Saupoldのレパートリーは4シーム、2シーム、チェンジアップ、カッター、スライダー、カーブと整理されています。つまり、ひとつの決め球で押し切るというより、多彩な球種を散らしながら的を絞らせないベテラン右腕です。2025-26年ABLでも14試合(1先発)で防御率3.22、6セーブを記録しており、最近はリリーフ中心とはいえ、スターター経験の薄い投手ではありません。[3]
NPBの投手タイプでたとえるなら、九里亜蓮をもう少しベテランの便利屋寄りにした感じが近いです。絶対的な剛球派というより、球種が多く、試合を壊しにくく、打者の狙いを外していくタイプ。あるいは、少し古いタイプで言えばボルシンガー系の“動く球でまとめる右腕”という見方もできます。もちろん完全一致ではありませんが、球威一辺倒ではなく総合力で勝負する右腕という理解がいちばんわかりやすいです。[3]
日本戦の先発としてSaupoldが有力に見える最大の理由は、経験値とカードの重さです。日本相手には、単純な“勢いのある若手”より、国際大会やKBO、MLBを経験しているベテランをぶつけたくなる。しかもSaupoldは、翌日の韓国戦に向けて左腕を温存したい場合にも使いやすい存在です。したがって、現時点の予想本命はSaupoldと見るのが妥当でしょう。[3][6]
対抗候補1:Lachlan Wells
次に有力なのが、左腕のLachlan Wellsです。豪州ロスター資料では、Lachlanは2025年にキウムで4試合4先発、防御率3.15を記録し、2026年はLGツインズと契約したKBO経験者として紹介されています。さらにABLでは復帰後にリーグMVPとPitching Awardを獲得した実績があり、ゲームノートにも4シーム、チェンジアップ、カッター、カーブの4球種が記載されています。[4][8]
このLachlan Wellsは、いかにも日本が少し嫌がる“まとまった左腕”です。豪州メディアでも大会前の室内調整で「scheduled starter」として投球していたことが伝えられており、先発待機の一人であることは間違いありません。KBOで先発として投げている点も含め、単なるロングリリーフ要員ではなく、最初からゲームを作る前提で考えられる左腕です。[9][4]
NPBでたとえるなら、伊藤将司や和田毅系の“球速だけではない左腕”に近いイメージです。もちろん実績の大きさは別ですが、4シーム、チェンジアップ、カット系を交えながら、左で角度を作って崩していくタイプとして見るとわかりやすいでしょう。日本打線が右打者を並べるなら、Lachlan Wellsをぶつける選択にも十分合理性があります。[4][8]
ただし、日本戦の“本命”とまでは言い切りにくいところもあります。日本の打線は左投手への対応力が高く、豪州としては左腕を翌日の韓国戦に回したい発想もありえます。その意味では、Lachlan Wellsは十分ありえるが、Saupoldよりは一段落ちる対抗候補という見立てです。[6]
対抗候補2:Blake Townsend
もう一人、かなり面白いのがBlake Townsendです。大会前の豪州メディアは、Townsendについて「best professional season of his career」と紹介し、2025年は米マイナー3階級で合計92.1回、防御率1.76を記録したと伝えています。ゲームノートでも、4シーム、2シーム、チェンジアップ、カッター、スライダー、カーブの6球種持ち左腕として整理されています。[10][3]
数字だけ見れば、今の豪州投手陣で最も“上がり目”を感じさせる投手の一人です。豪州コーチ陣も大会前に「この1年で夜と昼ほど変わった」と成長を強調しており、本人もゾーン内で勝負する自信を口にしています。若さと上積み、そして球種の豊富さを考えると、日本戦の大穴先発としてはかなり魅力があります。[11][10]
NPBでたとえるなら、早川隆久をもう少し粗削りにしたような左腕、あるいは東克樹のような多彩球種型の左腕を若手寄りにしたイメージです。こちらも完全一致ではありませんが、左で球種を多く持ち、相手に一巡目で簡単に的を絞らせないタイプとして見ると伝わりやすいです。[3][10]
ただ、Townsendを日本戦でいきなり先発に置くなら、豪州はかなり攻めた采配になります。若さ、ポテンシャル、近年成長は魅力ですが、短期決戦の“最重要カード”でベテランより先に任せるかというと微妙です。そのため、先発候補ではあるが、予想順位はSaupold、Lachlan Wellsに次ぐ3番手くらいが妥当でしょう。[10][11]
穴候補:Coen Wynne
大穴として触れておきたいのがCoen Wynneです。豪州のメディアガイドでは、Wynneは先発も高レバレッジ救援もこなせる右腕とされ、ゲームノートでは2025年ABLで11試合3先発、防御率3.68、さらに2025年にはKBOのLGツインズでも登板したと整理されています。レパートリーも4シーム、チェンジアップ、カッター、スイーパーと、今風の右腕らしい構成です。[4][12]
このタイプは、日本戦でいきなり先発して3イニング前後を投げ、そこから継投に入る“オープナー+ロング”型でも使えます。豪州が日本打線に対して正攻法ではなく、細かくつないで一巡目をズラす設計をするなら、Wynneの先発もゼロではありません。とはいえ、実績の厚さではSaupoldやLachlan Wellsに及ばないため、現実的には先発本命というより変則運用の候補です。[4][12]
結局、日本戦で最もありそうなのは誰か
結論を先に書くと、現時点の予想順は1位 Warwick Saupold、2位 Lachlan Wells、3位 Blake Townsend、4位 Coen Wynneです。根拠はシンプルで、Saupoldがもっとも国際大会、MLB、KBO先発の実績を持ち、なおかつ日本戦にぶつけやすいベテラン右腕だからです。[3]
Lachlan Wellsは左腕としてかなり嫌らしい存在ですが、豪州が大会全体を見て左を温存するなら日本戦を外す可能性がある。Townsendは将来性と直近成績で非常に魅力的ですが、短期決戦でいきなり最重要ゲームの先発に置くにはやや冒険です。Wynneは先発もできるものの、現状では“つなぎ役”として見るほうが自然でしょう。[4][10][12]
つまり、オーストラリアが日本戦で最も取りやすい手は、Saupoldで序盤を試合にし、後ろは左腕も含めて細かくつなぐ形です。オーストラリアはここまで台湾戦でアレックス・ウェルズ、チェコ戦でヘンドリクソンを使っており、日本戦は未登板組から選ぶのが自然です。そう考えると、やはり本命はSaupoldという結論になります。[1][2][3]
結論:豪州の日本戦先発予想はSaupold本命。左ならLachlan Wells、上積み込みならTownsend
日本戦の豪州先発を予想するなら、いちばん名前を出しやすいのはWarwick Saupoldです。WBC4大会目、MLB82試合、KBO59先発という実績は、この舞台で非常に大きい。タイプとしては、多彩な球種で試合を壊しにくいベテラン右腕で、日本の打者にとっても厄介な入り方をしてくる可能性があります。[3]
ただし、左の角度で崩したいならLachlan Wells、近年の成長と球種の多さを買うならBlake Townsendも十分候補です。豪州は投手層を小刻みに使えるチームなので、先発1人だけを見て終わりではなく、「誰が最初に投げるか」と「その後ろをどうつなぐか」まで含めて警戒すべき相手と言えそうです。[4][10][12]
参考・引用
- Baseball.com.au「Game 1 Preview: Alexander Wells named starter for World Baseball Classic opener」
- Baseball.com.au「Mead and Hall homer, Australian bullpen dominant in WBC win over Czechia」
- Baseball Australia Game Notes(2026年3月6日・豪州対チェコ)
- Team Australia Media Guide and Bios(2026 WBC)
- Reuters「Australia shuts out Taiwan in WBC opener」
- Baseball.com.au「World Baseball Classic | Team Australia | 2026」
- MLB公式 Warwick Saupold 選手ページ
- Olympics.com「2026 World Baseball Classic: Australia all players – complete list」
- Baseball.com.au「Australia adjusts on the fly as rain washes out WBC tune-up vs Japanese Champs」内のLachlan Wellsコメント掲載部分
- Baseball.com.au「Ahead of second World Baseball Classic, left-handed pitcher Blake Townsend has found himself」
- Baseball.com.au 大会前調整記事内のJim Bennett、Blake Townsendコメント掲載部分
- Baseball Australia Game Notes内 Coen Wynne 投手欄


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