要点:キューバのプロ国内リーグは通年でセリエ・ナシオナル(Serie Nacional de Béisbol, SNB)と、上位選抜のリーガ・エリーテ(Liga Élite)の二層構造。2025-26は冬季開催へ戻しつつ(上位がエリートに進む形)、配信はキューバ国営系のYouTube(Cubavisión Internacional)やTele Rebeldeのストリームで無料視聴できる試合が多い。公式の基本スタッツはbeisbolcubano.cu、補助としてBeisbolEnCubaに充実ページがある。
1) 概要:リーグ構造とシーズン
- セリエ・ナシオナル(SNB):国内16球団の全国リーグ。2025-26は冬開催に回帰(近年は夏開催→エリート選抜制だったが再変更)。上位がエリートへ。出典:Cuban National Series(構造の説明)。
- リーガ・エリーテ(LEB):SNB上位から編成した短期の上位リーグ。2025年の決勝や各試合はCubavisión InternacionalのYouTubeでライブ配信実績あり。出典:Cubavisión Internacional(公式配信)、配信例。
- 日程の目安:第64回SNB(2025-26)は2025/9/2開幕〜12月中旬レギュラー、年明け以降に上位ステージ。出典:BeisbolEnCuba:第64回案内、beisbolcubano.cu:公式カレンダー。
2) どうやって見られる?(日本からの視聴方法)
- YouTube公式系:Cubavisión Internacionalがエリートリーグやビッグゲームをライブ配信(アーカイブも)。試合ページの「通知を設定」で取りこぼし防止。配信例:LEB決勝・生中継。
- Tele Rebelde:キューバのスポーツ専門チャンネル。編成表や案内ページから放送試合の把握が可能(ネット経由の公式配信・ミラーが出ることも)。出典:Tele Rebelde番組表。
- SNB決勝の国際配信:過去にはWBSCのGameTimeでSNBファイナルを国際配信した実績(2021)。直近の配信パートナーはシーズンごとに変わるため、決勝期は公式発表をチェック。出典:WBSC発表。
- スコア追跡:ライブスコア系(例:Baseball24)で経過・順位を追える。
注:配信の地理制限や編成変更でリンクが変わることがあります。決勝や代表戦期は、Cubavisión Internacionalの「ライブ」タブを直接確認するのが確実です。
3) 主要チームと“押さえたい”有名選手(歴代〜近年)
- 歴代の象徴:オマール・リナレス、ビクトル・メサ、ペドロ・ルイス・ラソなど、国内で伝説的な存在。
- NPBゆかりの大物:アルフレド・デスパイネ(Granma/元ソフトバンク)— キューバを代表する強打者。近年はSNB→NPBの往来も。出典:選手ページ、復帰報道。
- 現役NPB在籍:アリエル・マルティネス(日本ハム)— マタンサス出身。NPBの主力に定着。出典:NPB公式/PL公式コラム。
- NPB経験者:ユリスベル・グラシアル(元ソフトバンク。現在はメキシカンL)— 2019年日本シリーズMVP。出典:選手ページ。
4) 公式スタッツの見方(スカウティングの入口)
- 公式統計ポータル:beisbolcubano.cu(統計)に順位・個人成績・チーム別。併せて、BeisbolEnCubaは各大会ページが充実(例:第64回SNB個人、2025 LEB個人)。
- 順位・日程:公式順位表/公式日程/参考:第64回案内。
5) “日本に来そう”候補の見立て(タイプ別)
キューバからNPBへは、打撃:中〜中長距離型の角・外野、投手:平均以上の直球+投球テンポが良い右腕の実績が多い。SNB/LEBは計測環境が限られるため、BB/K、ISO、K%、BB%、二塁打率、年齢、守備位置の柔軟性を指標セットに評価すると取りこぼしが少ない。
- 例:打者の“型”— BB/K>=0.50、ISO .180以上、年齢26–30、外野/一三塁で併用、対左の被三振率が過度に高くない。この条件を満たしやすい選手は日本適応の再現性が高い。
- 例:投手の“型”— K% 23%以上、BB% 8%未満、平均イニング5前後でも球数効率が良い(SNBは連戦多め)、スライダーorチェンジの空振率が高い。
2025シーズン注目(記事公開時点の話題・リーダーボード参照):国内メディアのリーダー記事では、ヨエルキス・ギベルト(OF)、パベル・エルナンデス(投手)らが好調トピックとして挙がる。素材・役割・年齢レンジを加味すると、右の強打外野/三塁兼任の巧打者/K-BBの良い先発あたりがNPB向け“型”。出典:Swing Completo(リーダー紹介)。
注意:選手の国外移籍は契約・代表規定・渡航実務に左右されます。具体名の移籍可否は必ず球団/連盟の公式発表で確認してください。
6) NPBゆかりの現役・OB(リファレンス)
- アリエル・マルティネス(日本ハム|Matanzas出身)— キューバ捕手→NPBで主軸。出典:NPB/PL公式コラム。
- アルフレド・デスパイネ(Granma→NPB)— キューバ代表の主砲としてNPBでも長期活躍。出典:選手ページ、復帰報道。
- ユリスベル・グラシアル(元ソフトバンク)— 2019年日本シリーズMVP。出典:選手ページ。
7) 3行まとめ
- キューバはSNB→LEBの二層。2025-26は冬季に回帰しつつ、上位はエリートへ。
- 視聴はYouTube(Cubavisión Internacional)とTele Rebeldeの公式系が基本。決勝期は配信パートナー発表を確認。
- “日本に来そう”はBB/KやISO、K-BB%で抽出。右の強打外野/K-BB良好の先発がNPB適性の王道。
参考リンク(ブクマ推奨)
- リーグ構造:Cuban National Series(2025-26の冬回帰に言及)
- 配信:Cubavisión Internacional/Tele Rebelde編成/(過去例)WBSC GameTime
- 公式スタッツ:beisbolcubano.cu 統計/BeisbolEnCuba(SNB 64 個人/LEB 2025 個人)
- ロスター・ニュース:SNB64ロスター一覧/リーダー紹介記事(例)
- ライブスコア:Baseball24
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