“ラ・トルトゥーガ(亀)”の愛称でおなじみ、打てばゴロでも走れば全力、時にマウンドにも立つ万能おじさん——それがウイリアンス・アストゥディーヨ。ソフトバンクでは結果が伸び悩んだものの、記憶に残る“妙味”は満載だ。今回は2023年ホークスでの足跡を中心に、そのヘンテコ魅力を掘り下げる。前回記事(https://ya9ha-jinse.com/?p=71)から他のチームの調べたほうが良いなということで他球団の情報もいろいろみていきたいと思います。
目次
- 来日前のキャリアとプロフィール
- ホークス入団——“多刀流ユーティリティ”への期待
- データで振り返る 2023 年
- ここが記憶に残る! 来日1号と二軍での満塁弾
- 退団後——冬はドミニカ、春はメキシコへ
- ヘンテコポイントまとめ
- さいごに
1. 来日前のキャリアとプロフィール
フルネーム:Willians Astudillo(ウイリアンス・アストゥディーヨ)
生年月日:1991年10月14日(ベネズエラ出身)/175cm・102kg/右投右打
ポジション:内野手(捕手・外野・“緊急投手”も可)
MLB通算:ツインズ、マーリンズで計190試合出場、打率.267・16本塁打。極端に三振が少ない“当て勘”が代名詞。
2. ホークス入団——“多刀流ユーティリティ”への期待
2023年1月、ソフトバンクが背番号「4」の新助っ人として獲得。球団は「内外野どこでも守れるユーティリティ性と長打力」に期待を寄せていた。入団会見では愛称“トルトゥーガ”の由来や強み(コンタクトの良さ)にも言及。
3. データで振り返る 2023 年
NPB一軍成績(2023)
試合 20/打席 50/打率 .136/本塁打 1/打点 3/出塁率 .220/長打率 .227(OPS .447)
※サンプルは50打席と少なく、起用は一塁・指名打者中心。“多刀流”を十分に発揮する場は限られていた。
4. ここが記憶に残る! 来日1号と二軍での満塁弾
- ウエスタン開幕で“来日初アーチ”がいきなり満塁弾。 オープン戦不振から二軍調整に回るや、グランドスラムで存在感。
- 7月23日、待望の“助っ人1号”。 10連敗中のチームで、ロッテ小島から逆転2ラン。2023年のホークス助っ人野手としてシーズン初本塁打という話題性。
- 一軍再合流直後に初安打(二塁打)。 5月3日、復帰即スタメンで長打を放ち、巻き返しに期待が集まった。
5. 退団後——冬はドミニカ、春はメキシコへ
シーズン後の12月1日、球団は来季契約を結ばないことを発表。以後はドミニカのウインターリーグでプレーし、2024年はメキシカンリーグ(サラペロス・デ・サルティーヨ→アグアスカリエンテス・リエレロス)へ。いまも“野球行商”のごとく各地を転々としながら打席に立ち続けている。
6. ヘンテコポイントまとめ
- 三振しない打者。 MLB通算588打席で三振28という異様なコンタクト率。“当てる天才”感が強い。
- どこでも守る。 捕手・一塁・三塁・外野、時に投手まで——守備位置欄がにぎやか。捕手をやっているところを見てみたかった。
- “ラ・トルトゥーガ”のキャラ立ち。 体格と愛称のギャップ、陽気さ、全力疾走でファンの心をつかむ。
- 二軍で派手→一軍で渋い。 満塁弾や再昇格直後の長打など“絵になる場面”は多いのに、トータルの数字は伸びず……というコントラスト。
こんな雄姿もある。なおパテレでアストゥディーヨの動画はさっきのと合わせて二つしか見つけられず。。。
7. さいごに
“NPBでは不発”という評価で終わったアストゥディーヨだが、球場に“何か起こるかも”のワクワクを連れてくる稀有な助っ人だったのも事実。短い在籍の中で、満塁弾、逆転弾、そして全力の所作は確かに記憶に残った。ホークスとの契約は1年で区切りとなったが、その後も冬はドミニカ、春はメキシコとプレーを続ける姿は、どこか愛しい。
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