2026年の埼玉西武ライオンズは、はっきり言ってオフの動きが別チームレベルで活発だ。
ここ数年の課題だった「得点力不足」を放置せず、FA・新外国人・育成方針まで含めて、“一気に変える”姿勢が見える。
ただし最大の懸念もある。
それがエース今井達也のMLB移籍による先発ローテの戦力低下。
積極補強は確かに心強いが、今井の穴は簡単に埋まらない。
この記事では、西武の2026年に向けた補強内容を整理しつつ、
「本当にAクラスへ行けるのか?」を“補強の狙い”から逆算して考えていく。
結論:西武の補強は本気。Aクラスへの道は見えるが「先発の上振れ」が絶対条件
- 攻撃の底上げ(FA+台湾ルートの外国人打者)はかなり狙いが明確
- ただし今井の移籍で先発の柱が1本抜ける
- カギは高橋光成の残留+平良の先発再転向+若手先発の台頭
2026西武の補強まとめ|“外から殴ってでも変える”オフ
2026年の西武は、補強を大きく3ルートで進めた。
- (1)FAで即戦力野手を獲得
- (2)外国人補強を「複数枚」投入
- (3)若手の突き上げで投手ローテを再編
FA補強:桑原将志&石井一成で“得点の入口”を作る
西武はオフにFAで桑原将志(DeNA)、石井一成(日本ハム)の獲得に成功。
派手なホームランバッターというより、どちらも「出塁・走塁・守備」でリズムを作れるタイプだ。
桑原将志(2025年)
| 試合 | 打率 | 出塁率 | 本塁打 | 盗塁 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 106 | .284 | .382 | 6 | 10 | “出て走る”を現実にする外野手 |
石井一成(2025年)
| 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 守備 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 108 | .259 | 6 | 30 | 二遊間 | 内野に競争を起こす“即戦力ユーティリティ” |
西武の2025年は得点410(リーグ最下位)が象徴する通り、とにかく点が入らなかった。
桑原&石井は「得点力を上げる=長距離砲を獲る」だけではなく、
出塁→進塁→1点の設計を強くする補強として効いてくる。
外国人補強:台湾の主砲+MLB経験者で“打線の怖さ”を足す
2026西武の外国人補強で面白いのは、台湾(CPBL)ルートを明確に使っていること。
獲得したのは台湾リーグの主砲林安可(リン・アンクウ)。
そしてMLB経験を持つアレクサンダー・カナリオ、投手のアラン・ワイナンスも加わった。
林安可(CPBLでの実績が強すぎる)
- 2025年:打率.318 / 23本塁打 / 73打点
- 2020年:32本塁打 / 99打点(2冠+新人王)
- 左の強打者で、西武の補強ポイントに直撃
西武の打線は「点を取る設計」が崩れると、一気に沈む傾向があった。
林安可がハマれば、“最低限の一発圧”が加わり、相手投手の攻め方が変わる。
アレクサンダー・カナリオ(外野の上積み枠)
カナリオはMLBでの出場経験がある右打ち外野手。
数字だけで見るとMLBでは爆発していないが、環境が変わって化ける系の助っ人はNPBで珍しくない。
西武はこのタイプを“1枚で終わらせず”複数で当てに行っているのが強い。
アラン・ワイナンス(先発・ロング要員になれるか)
ワイナンスはMLBでは防御率が荒れているが、マイナーでは結果を残した年もあり、
西武が求めるのは「メジャー級」よりも日本向きにハマる投球の再構築だろう。
先発の頭数が足りない西武にとって、ワイナンスが計算できるだけで価値がある。
今井達也の移籍は痛すぎる…穴を埋める“現実的なプラン”はこれ
西武最大の流出は、間違いなく今井達也のMLB移籍。
2023年から3年連続2桁勝利、2年連続開幕投手クラスが抜けるのは、普通に致命的。
ただし、2026西武には「代わりを作る」ためのルートが用意されている。
(1)高橋光成が残留したのが最大の救い
今井が抜ける一方で、高橋光成はポスティング移籍が成立せず、西武残留が決定。
これがあるだけで「先発が崩壊する最悪ケース」は回避できる。
(2)平良海馬の“先発再転向”がハマれば、今井の穴は半分埋まる
パ・リーグの分析でも、今井の穴を埋める最有力は平良海馬とされている。
2025年は守護神で31セーブ、防御率1.71。
ここから先発へ戻せるなら、西武は一気に形が整う。
(3)若手の台頭:菅井信也&篠原響がローテを支えられるか
今井の移籍で「枠」は空いた。チャンスも増えた。
パ・リーグ視点での“後継候補”として挙げられているのが、
- 菅井信也(2025年:11試合 5勝 防御率3.58)
- 篠原響(二軍:16登板 8勝 防御率2.20)
この2人が「ローテの穴埋め」ではなく、ローテの柱に寄っていけるかがAクラスの条件になる。
積極補強はAクラスに直結するのか?答えは“YES寄り”だが、条件つき
2026西武の補強は、目的がはっきりしている。
- 打線:桑原+石井で得点の入口を作る
- 助っ人:林安可+カナリオで怖さを足す
- 投手:今井の穴は平良先発+若手の上振れで埋める
これが全部ハマれば、Aクラスは普通に見える。
逆に言えば、「先発が崩れた瞬間、全部が無意味になる」のも事実。
だから2026年の西武は、言い方を変えるとこうなる。
- 打線は補強で上げにいった(期待していい)
- 投手は内部成長で上げるしかない(ここが勝負)
まとめ:2026西武は“変わる年”。鍵は「先発ローテが壊れないこと」
- 西武は2026年に向けてFA+外国人で積極補強
- 補強の狙いは明確で、得点力不足の改善に直結する
- 一方で今井達也の移籍で先発の穴は大きい
- 平良先発・高橋残留・菅井&篠原の台頭が揃えばAクラスが見える
ここ数年の西武は「足りないのに動かない」年が多かった。
でも2026年は違う。
動いた以上、あとは“結果”でひっくり返す番だ。
参考文献
- 埼玉西武ライオンズ公式:桑原将志 入団合意
- 埼玉西武ライオンズ公式:石井一成 入団合意/入団会見
- 埼玉西武ライオンズ公式:アラン・ワイナンス/アレクサンダー・カナリオ 契約締結
- NPB公式:桑原将志・石井一成 FA契約合意の公示
- NPB公式個人年度別成績:桑原将志(2025)/石井一成(2025)
- スポニチ:林安可 契約合意報道(CPBL成績)
- Full-Count:今井達也 アストロズ合意報道
- MLB.com(日本語):高橋光成 残留報道
- パ・リーグ.com:今井の穴を埋める候補(平良/菅井/篠原)
- J-CAST:西武の得点力不足(リーグ最下位410得点)と補強の評価







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