2026年のファイターズ補強は、ひと言で言えば「投手優先」。最大のニュースは、有原航平の6年ぶり復帰です。ソフトバンクで稼いでいた“多大な投球回と勝ち星”を、そのままライバルから引き剥がす形になりました。[1][2]
一方で、チームの伸びしろを左右するのは終盤の1点を守り切る力。リリーフは補強で層を厚くしたものの、勝ちパターンの最適解が固まるかは春からの競争次第です。そこで注目したいのがドラ1救援右腕・大川慈英。ハマり方次第で「課題」から「武器」に変わる可能性があります。[10]
補強サマリー(IN/OUT)
| 区分 | 主な動き | 狙い(ざっくり) |
|---|---|---|
| IN | 有原航平(復帰)[1] | 先発の“イニング確保”+ゲームメイク |
| IN | 西川遥輝(復帰)[3] | 外野の経験値・出塁力・走塁の上積み |
| IN | 島本浩也(トレード)[4] | 左の中継ぎ“経験枠”補強 |
| IN | 菊地大稀(現役ドラフト)[5] | 勝ちパ候補の底上げ・再起枠 |
| IN | ロドルフォ・カストロ(新外国人)[6] | 内野(+複数ポジション)で競争強化 |
| IN | サウリン・ラオ(新外国人)[7] | 先発/ロング候補として投手運用の幅 |
| IN | 大川慈英(ドラフト1位・救援右腕)[10] | 即戦力リリーフ“火消し・終盤”の新ピース |
| OUT | 伏見寅威(トレード放出)[4] | 捕手層の再設計が必要に |
| OUT | 石井一成(FAで移籍)[8] | 二遊間の運用・打順設計に影響 |
最大のトピック:有原航平、6年ぶり帰還
球団は2025年12月に有原との入団合意を発表し、2026年1月にはエスコンで入団会見も実施。[1][9] コメントも“戻ってきた理由”がストレートに出ています。
「プロ野球人生の始まりの地である北海道、ファイターズという球団にご縁をいただけて大変嬉しく思います。」出典:北海道日本ハムファイターズ 公式発表[1]
「ソフトバンクから多大なイニングと勝ち星」を剥がした…の意味
ポイントは“質”だけでなく量(イニング)です。2025年の有原は投球回175回でパ・リーグ2位、勝利数も14勝。[2][11] ここがそのまま移籍する=ソフトバンクは単純計算でローテ1枚分の稼働を失い、日本ハムはローテ1枚分の稼働を“外から”得る、という構図になります。
もちろん、相手(ソフトバンク)側も埋めに来ます。ただ、優勝争いは「先発が5回6回で粘って、終盤を勝ちパで取る」だけでなく、年間を通して先発が投げ切ってブルペン消耗を抑えることが効いてきます。有原が日本ハムで規定級の回数を投げれば、ブルペンのやり繰りまで含めて“構造的に”楽になる可能性が高いです。[2]
課題はリリーフ:補強で「層」はできた。次は「型」を作る番
オフの動きは明確で、リリーフの層を厚くする補強が続きました。伏見とのトレードで左腕・島本浩也を獲得、現役ドラフトで菊地大稀も加入。[4][5]
ただし、課題が完全に消えたわけではありません。勝ちパの最適解(誰を7回、誰を8回、誰を9回)を固定できるかは、春からの競争とコンディション次第。ここにドラ1大川が割って入れるかが、2026年の“伸びしろ”になります。
大川慈英はどうハマるか:ドラ1「救援専」の即戦力性
大川は球団のドラフト紹介でも、「最速155キロ」「即戦力」「大学4年間すべて救援登板」が強調されています。要するに、先発転向で時間をかけるタイプではなく、最短距離でブルペンの戦力化を狙える素材です。[10]
「大学4年間はすべて救援登板で、勝負どころの経験値は群を抜く。」出典:北海道日本ハムファイターズ「ドラフト情報2025」[10]
起用イメージ(現実的な“ハマり方”)
- まずは6~7回の高レバレッジ候補:真っすぐの強さで押し込み、点を渡さない場面に適性。
- 火消しも視野:救援経験が長い=「準備→登板→後続抑え」のルーティンに慣れている。
- 将来的にクローザー争い:一年目から“9回固定”はハードルが高いが、候補に入れるだけで価値がある。
変化球面では、大学時代のインタビューでチェンジアップへの手応えに言及しており、真っすぐ一辺倒にならない可能性もあります。[12] ここがプロで磨かれて「真っすぐ+決め球」の形になれば、勝ちパでの存在感が一気に増します。
新外国人:カストロで内野の競争、ラオで投手運用の幅
野手の上積みとしては内野手カストロを獲得。球団発表では内野手としての加入が明確で、打線の厚みやポジション競争の活性化が狙いどころです。[6]
投手ではラオを獲得。球団発表のプロフィールにもある通り、長身右腕で投手としてはまだ“発展途上”の側面があるため、春の適性(先発/ロング/中継ぎ)を見極めつつ、運用の幅を作るピースになりそうです。[7]
結論:2026年の補強は「勝負の土台づくり」。最後に必要なのは“終盤の型”
有原復帰で先発は厚みが増し、相手(ソフトバンク)からイニングと勝ち星を削る効果も見込めます。[2][11] その上で、島本・菊地・大川という“終盤のピース候補”を並べたのが今オフの設計図。[4][5][10]
2026年のポイントはシンプルです。
- 先発が投げ切り、ブルペンの消耗を減らせるか(有原の稼働が鍵)
- 勝ちパの“型”を固められるか(大川がハマると一気に前進)
- 終盤の1点を守り、取り切る試合を増やせるか
日本ハムの補強は派手さよりも、「優勝争いに必要な構造」を作りにいった内容。あとは春からの競争で“最適解”を引き当てられるか――2026年はそこが見どころです。
参考・引用元
- 北海道日本ハムファイターズ「有原航平投手との契約について」(2025/12/28)
- 北海道日本ハムファイターズ「有原航平投手が6年ぶり復帰!入団会見に出席」(2026/1/13)
- NPB.jp「2025年度 パ・リーグ 個人投手成績」
- NPB.jp「2025年度 パ・リーグ 投球回リーダーズ」
- 北海道日本ハムファイターズ「西川遥輝選手との契約について」(2025/12/2)
- 北海道日本ハムファイターズ「阪神タイガースとトレードが成立」(2025/11/14)
- 北海道日本ハムファイターズ「現役ドラフトで移籍の菊地大稀投手が入団会見」(2025/12/12)
- 北海道日本ハムファイターズ「ロドルフォ・カストロ選手と契約合意」(2026/1/14)
- 北海道日本ハムファイターズ「サウリン・ラオ投手と契約合意」(2026/1/14)
- NPB.jp「2026年度 契約保留選手名簿(北海道日本ハムファイターズ)※公示以降の動きにFA移籍等」
- 北海道日本ハムファイターズ「ドラフト情報2025」(大川慈英の紹介文含む)
- 明大スポーツ(Meisupo)「春季リーグ戦後インタビュー 大川慈英投手」(2025/6/14)



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