2025年のドジャースは、なぜ急に中継ぎで負け始めたのか?――実際のスタッツで前半・後半を検証

野球

結論(要約):7月上旬を境に、ドジャースの救援指標が悪化。FanGraphsの分割データでは、前半(〜7/3)→後半(7/4〜)でリリーフのERA/FIPが「3.86/4.16 → 4.38/4.70」へと悪化し、終盤(8〜9回)での四球と被長打が逆転負けを招く事例が増えました。直近でも9回の四球・死球をきっかけにサヨナラ負けを喫するなど、「先発は整いつつあるのに救援がもたない」構図が明確です(出典は末尾参照)。

1) 前半 vs 後半:救援陣のスタッツ変化

7月3日を境に、ドジャースは救援ERAとFIPがともに悪化。失点が増えただけでなく、運の影響を受けにくいFIPも悪化しており、内容面の悪化が裏付けられます。

期間救援ERA救援FIPメモ
〜7/3(前半)3.864.16四球・被本塁打の制御は後半より良好
7/4〜(後半)4.384.70四球増+被長打のタイミング悪化で逆転負けが増加

補足:同時期、先発は復帰で厚みを増し、「投手陣の中心がローテに寄る」変化も公式記事で言及されています(参考:MLB.com)。

2) 直近の実例:終盤(8〜9回)で試合がひっくり返る

終盤の“勝ちパターン”が崩れ、9回の四球・死球→犠飛→決勝打といった連鎖で試合を落とす例が散見されます。直近の目立った試合を整理:

日付(現地)相手局面概要参考リンク
2025-09-24Dバックス9回4-0リードから7回に3失点。9回は死球→四球→犠飛→サヨナラ打で逆転負け。ReutersTrueBlueLALA Times
2025-09-22ジャイアンツ8回1-0リードの8回に3失点で逆転負け。四球→長短打が連鎖。ABC30TrueBlueLA

3) なにが起きた?(メカニズム分解)

  • 四球増+被長打増:後半のFIP悪化(4.70)は、被本塁打と与四球の増加を示唆。先頭打者の出塁から失点が連鎖。
  • 高レバレッジ運用の不安定化:役割の入れ替え期で、勝ちパターンの固定化に遅れ。gmLI高の局面で痛打が増加。
  • チーム構造の“ねじれ”先発の厚み↑ × ブルペンの弱点化。ローテの復権に対し、救援がボトルネック(MLB.com)。

 8〜9回に限定した“終盤崩壊”の実態

要点:7月上旬以降、9回におけるリード喪失(Blown Save)と逆転負けが増加。直近の試合事例(上表)に加えて、全体の救援ERA/FIP悪化(3.86/4.16 → 4.38/4.70)が終盤の不確実性上昇と整合します。8〜9回の“イニング限定”の自動分割表は一般公開リソースが限られるため、詳細はケーススタディ+チーム分割の組み合わせで傾向を特定しています。

4) どう立て直す?(実務的提案)

  • 四球抑制+弱コンタクト化:勝ちパターン帯はストライク先行と低め徹底。動く速球+チェンジでGB%↑を狙い、被弾確率を低減。
  • 高レバ用の“球種役割”再設計:L/L・R/Rの同サイド必殺球(左の外スラ、右スプリット等)でマッチアップ最適化。
  • 先発の“余力”を救援に再配分:ショート×2+ロング×1の併用で8〜9回を面で守る(ローテ充実の恩恵を終盤へ)。

参考・出典

注: 8〜9回の“イニング限定”集計(ERA/FIP、K%−BB%、HR/9、WPA、gmLIなど)の表を追加する場合は、条件(例:9回限定/7月4日以降/リード±1点)をご指定ください。FanGraphs Splitsの抽出結果を表として追補します。

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