結論:最下位は「弱い寄り」だが、1位は「圧倒的」とは限らない
- オープン戦最下位:Bクラス(4〜6位)に沈む確率が高い一方、優勝例も普通にある。
- オープン戦1位:Aクラス率は高めだが、リーグ4位・6位も出ていて“圧勝確定”ではない。
- そもそも、オープン戦勝率とシーズン勝率の相関はかなり弱いという分析もある(相関係数0.177)。1
検証1:オープン戦「最下位」はやっぱり弱い?(でも確定ではない)
「最下位=シーズンも最下位」が多いのは事実です。SPAIAの集計では、2004年は2球団、2016年は3球団が同率最下位だったため “のべ24チーム”が対象になり、そのうち11回がシーズン最下位。さらに75%がBクラス(4〜6位)という結果が示されています。2
ただし「最下位でも優勝はある」。同じSPAIA記事内で、オープン戦最下位からのリーグ優勝例として 2001近鉄、2004西武、2008巨人、2020巨人、2021ヤクルトが挙げられています。2 つまり、最下位はネガティブシグナルではあるものの、“終わり”ではない、がデータの結論です。
まとめると:
最下位は「弱い確率が高い」(Bクラスが多い)
でも、“まれに優勝”も起こる(下克上の実例あり)
検証2:オープン戦「1位」は意外と圧倒的じゃない?(実データで確認)
「1位=そのまま独走優勝」とは限りません。たとえばパ・リーグ公式サイトの検証では、 2009〜2018の“オープン戦1位”について、シーズン最終順位が3位・4位・6位に落ちた年が実際に出ています。3 下の表を見ると、「良いスタート」ではあっても、“圧倒的”の保証はないことがわかります。
オープン戦1位 → リーグ最終順位(2009〜2018)
| 年 | オープン戦1位 | リーグ最終順位 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 2009 | 福岡ソフトバンク | 3位 | |
| 2010 | 北海道日本ハム | 4位 | |
| 2011 | 阪神 | 4位 | |
| 2012 | 東京ヤクルト | 3位 | |
| 2013 | 巨人 | 1位 | |
| 2014 | 福岡ソフトバンク | 1位 | 日本一 |
| 2015 | 福岡ソフトバンク | 1位 | 日本一 |
| 2016 | 阪神 | 4位 | |
| 2017 | 千葉ロッテ | 6位 | |
| 2018 | 巨人 | 3位 |
※表の対応関係は、パ・リーグ公式サイトの記事内「オープン戦順位1位→リーグ最終順位」の記載に基づく。3
一方で、別の媒体(Full-Count)の「過去10年」検証では、 オープン戦優勝チームのシーズン平均順位は2.8位で、Aクラスを逃した例は少数とされています。4 つまり、“上位に入りやすい”傾向はあるが、上の表が示すとおり“圧倒的”ではない、が妥当な読みです。
なぜ「最下位は弱い寄り」で「1位は圧倒的じゃない」のか(解釈)
- オープン戦は目的が違う:主力の調整、若手のテスト、投手の球数管理などで勝ちに行かない試合が混ざるため、 指標としてはブレやすい。
- それでも最下位は“層の薄さ”が出やすい:控えやローテ当落線が多く出る時期なので、 明確な弱点(投壊・守乱・得点力不足)が露呈すると、シーズンでも苦戦しやすい(=Bクラス率が高い)。2
- 1位は“ピークが早い”可能性もある:仕上がりが早い=開幕時点では強いが、 長丁場で上振れが剥がれて3位・4位に収束するケースがあり得る(表の2009、2010、2011、2012、2016、2018など)。3
まとめ(データで言えること)
- オープン戦最下位:Bクラスになりやすい(75%)が、優勝例もある。2
- オープン戦1位:Aクラス率は高めでも、3位・4位・6位が現実にあり“圧倒的”とは限らない。3
- だから結論は、最下位は警戒材料、1位は参考材料くらいがちょうどいい。


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