阪神は2026年2月21日、石井大智投手が「左アキレス腱断裂縫合術」を終えて退院したと発表しました。球団発表では「今季中の復帰は厳しい見通し」とされています。(阪神タイガース公式)
「石井大智選手ですが、『左アキレス腱断裂縫合術』を無事に終え、大阪府内の病院を昨日退院いたしましたのでお知らせいたします。」出典:阪神タイガース公式(2026/02/21)
報道ベースでも、当初「損傷」とされていたものが「断裂」だったこと、リハビリ開始、今季復帰の厳しさが伝えられています。(日刊スポーツ) (デイリースポーツ)
アキレス腱断裂の復帰目安:平均6か月、ただし競技レベルほど「幅」が大きい
アキレス腱断裂は「治れば終わり」ではなく、腱の強度回復・可動域・筋力・恐怖心(踏ん張りやダッシュの感覚)まで含めた再構築が必要です。研究レビューでは、競技復帰(RTP)の平均は約6か月とされる一方、最短〜最長の幅も大きいことが示されています。(Zellers et al., 2016 / PMC)
また日本の臨床スポーツ医学領域でも、術後9か月時点までの復帰状況・評価(片脚ヒールレイズ等)に着目した報告があり、「いつ復帰できるか」は一律ではなく、機能指標の積み上げが重要だと分かります。(日本臨床スポーツ医学会誌PDF, 2023)
石井は投手ですが、守備での「本塁カバー→踏ん張り→切り返し」はアキレス腱に強い負荷がかかる局面。本人も“無理に可動域を出すと再断裂リスク”を意識している趣旨のコメントが報じられています。(日刊スポーツ)
復活できた(復活に近づけた)プロ野球の例
ここでは「①断裂→実戦復帰(または一軍復帰)」「②復帰後に一定以上のパフォーマンス」を軸に、代表例を振り返ります(年齢・ポジション・損傷程度で条件は変わる点に注意)。
門田博光:全治2か月と言われつつ、シーズン中に代打で復帰
- 1979年2月に断裂→同年9月に代打で復帰と整理されています。(日刊スポーツ)
前田智徳:完全断裂→翌年開幕戦で復帰
- 1995年5月に完全断裂→翌1996年開幕戦で復帰とされています。(日刊スポーツ)
山本和行:優勝争いの最中に断裂→翌年開幕戦で復帰登板
- 1985年9月に断裂→翌1986年4月の開幕戦で復帰登板、経験者として石井に助言も報じられています。(スポニチ)
西岡剛:試合中に断裂→翌年に実戦復帰・一軍復帰
- 2016年7月に断裂→2017年5月に二軍で実戦復帰、7月に一軍復帰と整理されています。(日刊スポーツ)
- 本人が「引退も考えた」と語るなど、メンタル面の重さも示されています。(Full-Count 2018/03/16)
(投手以外の示唆)伏見寅威:同じ負傷経験者として石井が助言を得た
- 石井本人が、キャンプ時点で伏見から治療・手術・リハビリ過程のアドバイスを受けたと述べています(復帰の“道筋”の現実感という意味で大きい)。(日刊スポーツ/一問一答)
「復活できなかった/完全復活が難航した」ケース
アキレス腱断裂は復帰できる例がある一方で、年齢・再断裂・別部位の連鎖故障・パフォーマンス低下で“元の形”に戻れないケースも現実にあります。
エリック・テームズ:巨人でデビュー戦に断裂→日本ではそのまま離脱、のちに引退
- 巨人での初出場試合でアキレス腱断裂→帰国・手術→日本での再起は叶わず、という経過が報じられています。(Full-Count 2023/02/16)
- 「復帰できない」には色々な定義がありますが、少なくとも“NPBでの戦力復帰”という意味では不完全に終わった例です。
マイク・ソローカ:断裂→再断裂も経験し、以後は苦戦が続く(完全復活が難航)
- 同じアキレス腱の再断裂がチーム発表ベースで報じられています。(MLB.com 2021/06/26)
- その後も状態が安定せず、成績面で苦戦したシーズンがあったことが伝えられています。(Reuters 2024/12/19)
石井大智が「復活」へ寄せるために見たいポイント(過去例から逆算)
- “再断裂回避”を最優先にした可動域・筋力の積み上げ
本人も再断裂リスクに言及する形で慎重さを示しています。(日刊スポーツ) - 復帰目標を「試合に出る」ではなく「踏ん張り・切り返しを100%で出せる」に置く
研究レビューでもRTP平均は出ますが、個々の機能回復曲線はバラつきます。(Zellers et al., 2016 / PMC) - チーム内の“経験者の言葉”を活用する
伏見から具体的な過程の助言を得た点は、復帰ロードマップを現実化する材料になり得ます。(日刊スポーツ/一問一答)



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