2026年の日本ハムは、開幕直後からとにかくホームランが出ています。3月31日の時点で4試合12本塁打。Full-Countとパ・リーグ.comによると、これはNPB史上最多タイの開幕4試合12本で、1980年の広島に並ぶ数字です。しかもこの時点で、日本ハム1球団の本塁打数がパ・リーグ他5球団合計を上回ったとも報じられました。Full-Count/パ・リーグ.com
4試合12本は、どれくらい異常なのか
4試合12本ということは、1試合平均3.0本です。143試合制にそのまま当てはめると、単純計算で429本ペースになります。もちろんこれは現実的ではありませんが、それでも「開幕ダッシュとしては異常」と言っていい水準です。
実際、2025年の日本ハムはシーズン通算129本塁打、2024年は111本塁打でした。昨年までの通常ペースと比べても、今の打ち方は明らかに上振れています。つまり、開幕4試合の数字は「よく打っている」ではなく、かなり飛ばしているレベルです。NPB 2025年度パ・リーグ チーム打撃成績
過去の日本ハムの本塁打数と比べるとどうか
球団史で見ても、今のペースはかなり高いです。NPB公式の年度別成績を見ると、日本ハムのシーズン最多本塁打は1980年の167本です。ほかにも1983年の153本、1972年の149本、1970年の147本など“よく打った年”はありますが、近年は130本前後がひとつの高水準ラインでした。NPB 日本ハム年度別成績
2025年の129本でも十分に多い部類ですが、2026年はその上を行く勢いで始まっています。開幕4試合で史上最多タイの12本というのは、単なる好発進ではなく、球団史レベルで見てもかなり目立つスタートです。
なぜ今年はこんなに打てているのか
大きいのは、本塁打を打つ選手が一人に偏っていないことです。2025年の日本ハムは、レイエスが32本でリーグ本塁打王、万波中正が20本、清宮幸太郎が15本と、中軸に長打を打てる選手が揃っていました。つまり、もともと長打力の土台はあったチームです。NPB 2025年パ・リーグ年度別成績
そこへ今季は、開幕4試合で清宮とレイエスが1試合2度の2者連続本塁打を記録するなど、複数の主力が同時に回っています。たまたま一人が当たっているのではなく、中軸全体が噛み合っているのが今の怖さです。Full-Countも、清宮とレイエスが2度の2者連続弾を放ったことを大きく取り上げています。Full-Count
ただし、ホームランが多いだけでは勝てない
ここで冷静に見ておくべきなのは、ホームランが出ていても、そのまま勝率に直結していたわけではないことです。3月30日時点で、日本ハムは開幕3試合で8本塁打を放ちながら0勝3敗でした。ベースボール・ジャパンのデータでも、この時点でチーム本塁打はリーグ1位だった一方、防御率は6.75で失点が多く、投手面の苦しさがかなり目立っていました。Baseball-JP チーム成績
つまり、今のファイターズは「ホームランを量産している強み」は本物でも、まだ「それをそのまま勝ちに変えられる完成形」ではないということです。2025年も日本ハムは129本塁打を打ちながらリーグ3位でした。ホームランの多さは武器ですが、順位を決めるのは投手力や接戦の勝ち方を含めた総合力です。NPB 2025年度パ・リーグ チーム打撃成績
このままいくと、今季は何本塁打ペースなのか
単純計算では429本ペースですが、これは当然どこかで大きく落ち着きます。現実的に考えるなら、150本前後がかなり強い上限ラインで、うまくいけば球団記録の167本に迫る、という見方が妥当です。
理由は3つあります。ひとつ目は、開幕4試合12本というペースがそのまま続くことはまずないこと。ふたつ目は、昨季129本を打っているので、打線の長打力にはもともと裏付けがあること。みっつ目は、清宮、レイエス、万波のような複数の長打源が揃っていることです。つまり、今の異常ペースはさすがに落ちるにしても、昨年よりかなり多い本塁打数に着地する可能性は高いです。NPB 2025年度パ・リーグ チーム打撃成績/NPB 2025年パ・リーグ年度別成績
かなり強気に見るなら、今季の日本ハムは145〜160本くらいまでは十分あり得ます。昨年129本から20〜30本の上積みは簡単ではありませんが、今の打線の顔ぶれと打球傾向を考えると、まったく非現実ではありません。一方で、170本超えや180本級を本命視するのはまだ早いです。球団最多の167本を更新するには、1年を通して主力の健康と打線の厚みをかなり高い水準で保つ必要があります。NPB 日本ハム年度別成績
結局、今のホームランペースは本物なのか
今のファイターズ打線は、「異常な上振れを引いているだけ」というより、もともと長打力のあるチームが開幕直後に一気に噴いたと見るのが正確です。そのうえで、今後は必ずペースが落ちる。でも、落ちたとしても昨年よりかなり多い本塁打数に着地する可能性は高い。そう考えると、今季予想としてはいちばんしっくりくるのは150本前後です。そこまで行けば十分にリーグ最強クラスの長打力ですし、うまくハマれば球団記録の167本も視野に入ります。
まとめ
2026年の日本ハムは、開幕4試合で12本塁打と、NPB史上最多タイの異常ペースでスタートしました。単純換算では429本ペースですが、これはもちろん続きません。ただ、昨季129本の実績と今の打線の顔ぶれを考えると、今季は150本前後、うまくいけば球団最多の167本に接近する可能性があります。Full-Count/パ・リーグ.com
ホームランの勢いそのものは本物です。あとは、それをどこまで勝ち星に変えられるか。そこが2026年のファイターズを占う、本当のテーマになりそうです。
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