2026年の交流戦で、またしても「パ・リーグ強くない?」という空気が出ています。
もちろん、交流戦になると毎年のようにこの話は出ます。
「DHがあるからパが強い」
「普段から強い球を見ているからパが強い」
「いや、もうセにもDH入れたら変わらないんじゃないか」
いろいろ言われますが、2026年はかなり分かりやすく数字に出ています。
2026年6月14日現在、パ・リーグの交流戦成績を見ると、西武が17試合13勝3敗1分、ソフトバンクが18試合14勝4敗、日本ハムが17試合13勝4敗。ロッテも18試合10勝6敗2分です。つまり、パの上位だけでなく、中位まで普通に勝っています。
一方のセ・リーグは、巨人こそ18試合10勝6敗2分で踏ん張っていますが、阪神が16試合5勝11敗、ヤクルトが18試合6勝11敗1分、DeNAが18試合5勝13敗、広島が17試合5勝11敗1分、中日が18試合7勝11敗。かなり重いです。
今回は、2026年交流戦でなぜここまでパ・リーグが強く見えるのかを、チームの勝ち方からゆるく整理します。
※成績は2026年6月14日現在。NPB公式のチーム成績をもとにしています。
この記事の結論
結論から言うと、2026年交流戦のパ優勢は、単に「パの方が強い」で終わらせるより、パの上位チームがそれぞれ違う勝ち筋を持っていたことが大きいです。
- 西武はチーム防御率2.40の投手力で試合を壊さない
- ソフトバンクは得点力と長打力で押し切れる
- 日本ハムはリーグ最多77本塁打の一発力がある
- ロッテも交流戦10勝6敗2分で大崩れしていない
つまり、セ・リーグ側から見ると、相手ごとに対策の種類が変わります。
投手戦をさせられる。
打ち合いに巻き込まれる。
一発で試合をひっくり返される。
これは普通にしんどいです。
まず、交流戦の数字を整理する
| チーム | リーグ | 交流戦成績 | 勝率 | 見え方 |
|---|---|---|---|---|
| 西武 | パ | 13勝3敗1分 | .813 | 投手力で押し切る |
| ソフトバンク | パ | 14勝4敗 | .778 | 得点力が強い |
| 日本ハム | パ | 13勝4敗 | .765 | 一発力で試合を動かす |
| ロッテ | パ | 10勝6敗2分 | .625 | 負け越さない粘り |
| 巨人 | セ | 10勝6敗2分 | .625 | セで唯一かなり踏ん張る |
| DeNA | セ | 5勝13敗 | .278 | かなり苦しい |
この表だけでも、かなり偏りがあります。
西武、ソフトバンク、日本ハム、ロッテの4球団がそろって勝っているので、単に「どこか1球団が無双している」ではありません。パ・リーグ全体の上位〜中位が、セ・リーグ相手にかなり貯金を作った形です。
パ・リーグの強さは、勝ち方がバラバラなところにある
2026年のパ・リーグ上位を見ると、面白いのは強さの種類が違うところです。
みんな同じように打ちまくっているわけではありません。
みんな同じように守って勝っているわけでもありません。
チームごとに、ちゃんと嫌なところが違います。
西武:とにかく試合を壊さない
西武の一番分かりやすい武器は投手力です。
2026年6月14日現在、チーム防御率は2.40。65試合で失点185、自責点158。完封勝ちは10あります。これはかなり強烈です。
打線が毎日5点も6点も取るチームなら、投手が少し崩れても何とかなります。ですが、今のような投高打低気味のシーズンでは、まず失点を抑えるチームが強いです。
西武はまさにそのタイプです。
3点取って勝つ。
4点取って勝つ。
先発が踏ん張って、リリーフで逃げる。
派手さはそこまでなくても、短期の交流戦ではかなり嫌な相手です。
ソフトバンク:普通に殴れる
ソフトバンクは、西武とは少し違います。
チーム打撃成績を見ると、63試合で275得点、67本塁打、長打率.397。パ・リーグの中でも得点力と長打力がかなり目立っています。
西武が「相手を抑えて勝つ」チームなら、ソフトバンクは「点を取って勝つ」チームです。
このタイプは、交流戦ではかなり面倒です。
セ・リーグの投手が少しでも甘く入ると、すぐ試合が動く。
中継ぎ勝負に持ち込んでも、打線が厚くて休ませてくれない。
しかも、ソフトバンクは交流戦18試合14勝4敗。普通に強いです。
日本ハム:ホームランで急に試合が変わる
日本ハムはさらに別タイプです。
チーム打率は.243なので、圧倒的に打ちまくっているわけではありません。ところが、本塁打は66試合で77本。パ・リーグ最多です。
これは相手からすると、かなり嫌です。
ランナーがたまっていなくても、ソロで流れが変わる。
1点差で勝っていても、2ランでひっくり返される。
内容的には押していても、一発で全部持っていかれる。
交流戦のような短期決戦では、こういうチームはかなり怖いです。
セ・リーグが苦しかったのは、対策を毎カード変えないといけないこと
セ・リーグ側から見ると、今年のパ・リーグは相手ごとに嫌さが違いました。
- 西武戦では、まず投手戦を覚悟しないといけない
- ソフトバンク戦では、打線を止めないと試合が壊れる
- 日本ハム戦では、失投1球が本塁打になる
- ロッテ戦では、接戦で粘られる
これは地味にきついです。
同じ「パ対策」でも、相手が変わるたびに注意点が変わります。しかも交流戦は期間が短いので、対策がハマる前にカードが終わります。
リーグ戦なら、何度も対戦する中で修正できます。ですが交流戦では、初見に近い投手、普段見ない打者、慣れない球場、移動が重なります。
そこで相手に明確な勝ち筋があると、一気に飲み込まれます。
巨人だけはかなり踏ん張っている
ただし、セ・リーグが全滅というわけではありません。
巨人は交流戦18試合10勝6敗2分。セ・リーグの中ではかなり踏ん張っています。
ただ、他のセ球団が苦しんだため、リーグ全体の印象としてはどうしても「今年もパが強い」になります。
阪神は16試合5勝11敗。
ヤクルトは18試合6勝11敗1分。
DeNAは18試合5勝13敗。
広島は17試合5勝11敗1分。
中日は18試合7勝11敗。
巨人だけでは、全体の流れを変えるには足りません。
まとめ:2026年の交流戦は「パの勝ち方の多さ」がきつかった
2026年の交流戦でパ・リーグが強く見える理由は、単に「パのレベルが高いから」で片づけるより、パの上位チームにそれぞれ違う勝ちパターンがあったと見る方が自然です。
西武は投手で勝つ。
ソフトバンクは打力で勝つ。
日本ハムは一発で勝つ。
ロッテは大崩れせずに粘る。
同じパ・リーグでも、全部違います。
これは相手リーグからすると、かなり面倒です。
交流戦は短いです。
短いからこそ、チームの弱点も、相手の強みも一気に出ます。
2026年の交流戦は、パ・リーグの勝ち方の幅がセ・リーグを飲み込んだ。そんな見方が一番しっくりきます。
よくある質問
2026年の交流戦はパ・リーグが完全に優勢なの?
6月14日現在の数字を見る限り、かなりパ・リーグ優勢です。特に西武、ソフトバンク、日本ハム、ロッテの上位〜中位がそろって勝っているのが大きいです。
セ・リーグで一番踏ん張っているのはどこ?
巨人です。交流戦18試合で10勝6敗2分なので、セ・リーグの中ではかなり良い数字です。
パ・リーグが強い理由はDH制だけ?
DH制の影響は昔から言われますが、2026年に関してはそれだけでは説明しにくいです。西武の投手力、ソフトバンクの打力、日本ハムの本塁打力など、チームごとの勝ち筋の違いが大きく見えます。
交流戦だけでリーグの強弱は決まる?
決まりません。ローテの当たり方、移動、雨天中止、カード順なども影響します。ただし、短期間で相手リーグとの差が見えやすいイベントなのは確かです。
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