なんJ〜野球界隈のネットスラングで定番になった「マシソンじゃねーか」。“釣りっぽいのにガチ”なニュースに反射的に出てくる、あの一言です。
でも元ネタになった「マシソン」って、結局どんな投手だったのか? ここでは スコット・マシソン(読売ジャイアンツ/2012–2019) の実績を、スタッツ中心にまとめます。ミームの“使いどころ”も、雑に擦りすぎて事故らない範囲で整理します。
「マシソンじゃねーか」とは(ざっくり)
元の文脈は、速報スレやニュース系スレでよくある「マジじゃねーか」(真偽不明の情報に勢いで乗る/釣りっぽいのに本当だった時に刺さる)というノリ。
そこに 「マジ」→「マシソン」 の語感がハマって、「マシソンじゃねーか」が定着。さらに“ソース踏んだら全然違う記事(しかもマシソン関係)”みたいな釣りの様式美まで発達して、ミームとして寿命が伸びました。
ポイント:言葉としては「本当(っぽい)じゃねーか!」のノリで使われるけど、本当に真偽判定ができるフレーズではない。基本はツッコミ芸。
元ネタの“マシソン”は何者?(結論:ガチで一流のブルペン投手)
元ネタのマシソンは、読売ジャイアンツで長くセットアッパー/一時期はクローザーも務めた スコット・マシソン。数字で見ると「ネタ枠」ではなく、普通に球団史に残るレベルの勝ちパ投手です。
NPB通算(2012–2019)サマリー
| 登板 | 投球回 | 防御率 | 勝-敗 | セーブ | ホールド | HP | 奪三振 | 与四球 | 被本塁打 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 421 | 431.0 | 2.46 | 27-29 | 54 | 174 | 201 | 492 | 135 | 34 |
さらに指標を足すと、投球の輪郭が見えます(通算)。
- K/9:10.27(奪三振が取れる)
- BB/9:2.82(四球で自滅しにくい)
- K/BB:3.64(三振>四球の優等生)
- WHIP:1.10(走者を出しにくい)
HP(ホールドポイント)は、ざっくり言うと「ホールド+セーブ」。勝ちパの“関与度”が一発で出る指標です。
年ごとの“効き具合”:数字で見るマシソンのピーク
2013:最優秀中継ぎ(HP42)+ホールド王(40H)級の支配
2013年は、いわゆる「スコット鉄太朗」的な巨人ブルペンの象徴。スタッツが綺麗すぎます。
| 年 | 登板 | 投球回 | 防御率 | H | HP | K/9 | BB/9 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2013 | 63 | 61.0 | 1.03 | 40 | 42 | 11.36 | 2.66 | 0.89 |
この年は「打たれない」だけじゃなく、走者をほぼ出さずに三振で片づけるという、セットアッパーの理想形。
2014:30セーブで“抑え”まで兼務(ただし被弾増)
2014年はクローザー寄りの運用になり、セーブが30まで伸びます。一方で被本塁打が増え、防御率は3点台へ。
| 年 | 登板 | 投球回 | 防御率 | セーブ | H | K/9 | HR/9 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2014 | 64 | 65.1 | 3.58 | 30 | 8 | 10.33 | 1.10 | 1.26 |
ここが面白いところで、「勝ちパの穴埋め」から「役割そのもの」へ変身できる投手って、そう多くない。
2016:70登板+41H、最優秀中継ぎ(HP49)で“第二の全盛期”
2016年は登板数70、ホールド41。タイトル(最優秀中継ぎ)を取り直してくるのがえぐい。
| 年 | 登板 | 投球回 | 防御率 | H | HP | K/9 | BB/9 | K/BB |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 70 | 80.0 | 2.36 | 41 | 49 | 11.03 | 2.48 | 4.45 |
勝ちパ投手にありがちな「全盛期ワンチャン」じゃなく、山を二回作っているのがマシソンの強さ。
ミームとしての「使いどころ」3パターン
① 釣りっぽいのに“ガチ”だった時のツッコミ
「いやそれ本当かよ…」と思ってソース踏んだら本当だった時、最も“気持ちよく”ハマる用法。驚き+敗北宣言込みのツッコミとして強い。
② ソースが“別記事”で、しかもマシソン関係だった時
なんJ的な様式美。ニュースの真偽というより、釣りの構造そのものに対するリアクション。
③ 本当にマシソン本人が出てきた時
OBの登場、国際試合、球団行事などで本人が映った瞬間に「マシソンじゃねーか」が飛ぶ。もはや挨拶。
注意:ミームは“対象を叩く道具”にしない方が長持ちします。マシソンは実績が厚い選手なので、雑なイジりより敬意込みのツッコミの方が空気もいい。
結局、なぜ「マシソンじゃねーか」が残ったのか(データ的な答え)
- 長期在籍:8年で421登板。毎年のように「重要な場面」に出てくる=印象に残る。
- 役割の幅:セットアッパーでも抑えでも数字を出す(2014の30Sが象徴)。
- タイトル級のピークが複数回:2013と2016で最優秀中継ぎ。ミームだけで終わらない“実力の裏付け”。
ネットミームは、偶然の語感と拡散で生まれる。でも“残る”ミームは、だいたい現実側の存在感が強い。マシソンはまさにそれでした。
まとめ
- 「マシソンじゃねーか」は「マジじゃねーか」系のノリに、スコット・マシソンの名前が刺さって定着したミーム
- 元ネタ本人は、NPB通算421登板/54S/174H/防御率2.46のガチ勝ちパ投手
- 2013(ERA1.03)と2016(70登板・41H)が特に強烈。数字で見ても“ネタ以上”
- 使いどころは「驚きのツッコミ」中心。叩き棒にしないのが吉
参考(一次情報中心)
- NPB.jp 日本野球機構:S.マシソン 個人年度別成績
- NPB.jp 日本野球機構:2013年/2016年 セ・リーグ表彰(最優秀中継ぎ投手)
- NPB.jp 日本野球機構:2013年 セ・リーグ 投手リーダーズ(ホールド)



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