明徳義塾の高卒選手がすごい――高卒すぐで「即戦力」になった(なりかけた)選手たちを振り返る

野球

明徳義塾(高知)といえば、全国区の強豪として知られるだけでなく、近年は高卒でプロ入りする選手をコンスタントに輩出し、しかも早い段階で「使える」「一軍が見える」と言われるケースが増えています。
2025年ドラフトでも、捕手の藤森海斗が日本ハムから5位指名。さらに記事内では、明徳義塾が5年連続で高卒ドラフト指名選手を輩出したことも紹介されています。[1]

この記事では「高卒すぐで即戦力」と言っても、いきなり新人王級という意味だけでなく、

  • 高卒1~2年目で一軍に出場・登板し、戦力として“扱われた”
  • 二軍で高卒1年目から主力級の成績を残し、一軍昇格まで到達した

という“早期戦力化”の観点で、明徳義塾出身の代表例をピックアップします。


明徳義塾出身のプロ野球選手(近年の主な輩出)

学校公式サイトのOB紹介でも、野球分野として伊藤光、古賀優大、代木大和、吉村優聖歩、寺地隆成などが挙げられています。[2]
ここから「高卒で早く出てきた」事例を中心に見ていきます。


即戦力①:伊藤光(捕手)――高卒後、10代で一軍に出場。若くして出場数を積んだ“現場型即戦力”

明徳義塾からオリックスに入った伊藤光は、高卒から早い段階で一軍の出場機会を得て、若くして実戦経験を積み上げた捕手の代表例です。
NPB公式の年度別成績では、伊藤は2011年に66試合、翌2012年も66試合に出場していることが確認できます。[3]

「高卒捕手は育つのに時間がかかる」と言われがちな中で、出場数を積めたのはそれだけベンチが使ったということ。
打撃成績そのものは年ごとに波がありつつも、少なくとも“一軍で捕手として試合に出せる”ところまで早期に到達した点は、明徳義塾出身の即戦力像として分かりやすいです。[3]


即戦力②:寺地隆成(捕手)――高卒1年目から二軍で主力、終盤に一軍デビュー(「高卒なのに打てる捕手」)

最近の「明徳義塾すごい」を象徴するのが、ロッテの寺地隆成です。
パ・リーグ公式の記事では、寺地は1年目に二軍104試合で打率.290、出塁率.368などを残し、2024年10月に一軍登録→初打席で二塁打(初安打)を記録したと紹介されています。[4]

また別記事でも、寺地は2024年にイースタンで104試合出場・打率.290(リーグ2位)など、“高卒ルーキーとは思えない”という評価で語られています。[5]

捕手は守備面の適応が難しく、出場が増えるほど疲労も溜まりやすいポジションです。
その中で高卒1年目から二軍の主力として試合に出続け、「一軍の打席も踏んだ」――これは“将来性”ではなく、現場で使える即戦力の匂いがします。[4]


即戦力③:代木大和(投手)――10代で開幕一軍入り、シーズン序盤に登板(「即戦力リリーフ候補」)

巨人の代木大和も、明徳義塾出身の“早い”タイプです。
週刊ベースボールONLINEの選手ページでは、代木が10代で開幕一軍入りし、5月中旬の登録抹消までに13試合へ登板したと記載されています。[6]

いきなり勝ちパ定着というより、まずは「一軍のブルペンの一員」として投げる段階ですが、
高卒投手が“開幕一軍”に乗ること自体が簡単ではない。リリーフは特に、投げるたびに結果が求められます。
そこで登板数を積めたのは、即戦力の入口に立った証拠です。[6]


番外編:藤森海斗(捕手)――高卒ドラフト指名が「続く」こと自体が強さ

即戦力の話から少し外れますが、明徳義塾の“供給力”を語るうえで象徴的なのが、2025年ドラフトの藤森海斗です。
高校野球ドットコムの記事では、藤森の指名に加え、明徳義塾が代木(2021)、吉村(2022)、寺地(2023)、竹下(2024)に続く5年連続の高卒ドラフト指名選手輩出を達成したと紹介しています。[1]

「たまたま一人当たった」ではなく、毎年のようにプロが見に来て、実際に指名される
これが続くと、校内の競争水準も、トレーニング文化も、スカウトの信頼も積み上がります。


なぜ明徳義塾の高卒が“早く戦力化”しやすいのか?(仮説)

ここからはデータではなく、観察としての仮説です(断定はしません)。ただ、上の事例を並べると見えてくる共通点があります。

  • 実戦慣れ:全国大会常連校は、強い相手と“勝ちにいく野球”を経験している(ミスの許容が小さい環境)
  • ポジションの希少性:捕手やリリーフは「ハマると出番が増える」=早期戦力化のルートがある(伊藤、寺地、代木)[3][4][6]
  • 継続輩出=スカウトの信用:高卒指名が続く学校は「育成で伸びる見立て」が働きやすい[1]

特に捕手は「打てる」と一軍への距離が一気に縮む一方、守備負荷が高い。
寺地のように二軍で試合に出続けて数字も出せると、一気に“現場案件”になります。[4]


まとめ:明徳義塾の“即戦力高卒”は、派手さより「現場で使える早さ」が強み

  • 伊藤光:高卒後、若くして一軍出場数を積む(2011・2012年は各66試合)[3]
  • 寺地隆成:高卒1年目から二軍104試合・打率.290、終盤に一軍デビュー[4]
  • 代木大和:10代で開幕一軍入り、序盤に13試合登板[6]
  • 藤森海斗:5年連続高卒指名という“供給の強さ”が継続中[1]

明徳義塾の凄みは、「スター候補を一発で当てる」よりも、
高卒で入っても“現場が試せる選手”を送り出す確率の高さにあるのかもしれません。


参考・引用

  1. 高校野球ドットコム:明徳義塾・藤森海斗が日本ハム5位指名(5年連続高卒ドラフト指名の記述)
  2. 明徳義塾 公式サイト:OBの活躍(野球:伊藤光、古賀優大、代木大和、吉村優聖歩、寺地隆成など)
  3. NPB.jp:伊藤光 個人年度別成績(2011・2012年の出場試合数など)
  4. パ・リーグ.com:寺地隆成(二軍104試合で打率.290、出塁率.368→一軍初出場・初安打)
  5. J:COM NPBコラム:寺地隆成(2024年イースタン104試合、打率2割9分=リーグ2位の記述)
  6. 週刊ベースボールONLINE:代木大和(10代で開幕一軍入り、5月中旬まで13試合登板の記述)

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