千葉ロッテマリーンズが、横浜DeNAベイスターズを自由契約となっていた アンドレ・ジャクソン投手(Andre Jackson)の獲得を正式発表しました。 2025年シーズンにDeNAで10勝7敗・防御率2.33をマークした先発右腕で、争奪戦の末にロッテが口説き落とした形と報じられています。
ロッテといえば、近年はポランコ、ソト、メルセデスら、他球団でプレーした“お下がり”外国人を再生・活躍させる球団としても知られています。 そんな「お下がり助っ人上手」のロッテが、新たに手にしたのが DeNAのエース級だったジャクソン。 ここでは、ジャクソンの経歴とスタッツを整理しつつ、ロッテでどれだけの活躍が見込めるのかを考えてみます。
アンドレ・ジャクソンのプロフィールとこれまでの経歴
- 名前:アンドレ・テレル・ジャクソン(Andre Terrell Jackson)
- 生年月日:1996年5月1日(29歳)
- 出身:アメリカ合衆国・アリゾナ州ベイル
- 身長/体重:190cm/95kg
- 投打:右投右打
- ポジション:先発投手
- 経歴:ユタ大 → ドジャース → パイレーツ → DeNA → ロッテ
大学時代は外野手と投手の二刀流でしたが、トミー・ジョン手術を経てプロでは本格派投手として再出発。 2017年ドラフトでドジャースに指名され、2021年にメジャーデビュー。ドジャースとパイレーツでリリーフ・先発を経験したのち、2024年にDeNAへやってきました。
MLB通算では1勝4敗、防御率4.25、76奪三振と数字自体は平凡ですが、「奪三振能力の高い長身右腕」として評価されてきた投手です。
DeNA時代(2024〜2025)の成績と特徴
NPB通算:2年で18勝、防御率2点台のエース格
ジャクソンのNPB(DeNA時代)の通算成績は以下の通りです。
- 登板:2年で合計43試合
- 通算成績:18勝14敗
- 通算防御率:2.60
- 奪三振:230奪三振
来日1年目の2024年は、8勝7敗・防御率2.90・121奪三振。2025年はさらにギアを上げて25試合登板で10勝7敗・防御率2.33と、 2年連続でローテの柱を務める活躍を見せました。
日本シリーズでの好投&タイトルレベルの存在感
2024年にはDeNAの日本シリーズ進出&日本一に大きく貢献。ソフトバンクとの日本シリーズでは第1戦を任され、シリーズ2試合に先発して防御率1.54・1勝1敗、優秀選手賞に輝きました。 NPBデビュー2年で日本シリーズの大舞台を経験済みというのは、ロッテにとっても心強いポイントです。
球種・スタイル:150キロ台後半のストレート+多彩な変化球
各種報道や球団紹介によると、ジャクソンは
を操る本格派。150km/h台のフォーシームを軸に、スライダーやツーシームでゴロを打たせるスタイルです。DeNA時代は、奪三振率も高く、なおかつイニングをしっかり食える「先発エース型」として評価されていました。
千葉ロッテの“お下がり助っ人”路線とジャクソン
ポランコ、ソト、メルセデス…他球団出身外国人の当たり率
近年のロッテは「他球団でプレーしていた外国人選手」を積極的に補強し、戦力化してきました。 代表的なのが、以下の3人です。
- グレゴリー・ポランコ(元巨人)
・巨人で24本塁打を放ったのちロッテへ移籍。
・2023年は26本塁打でパ・リーグ本塁打王を獲得(浅村栄斗、近藤健介と同数)。 ・ロッテ打線の中軸として2年連続20本塁打超えを達成し、「巨人のお下がりが千葉で大爆発」と話題になりました。 - ネフタリ・ソト(元DeNA)
・DeNAで2度の本塁打王を獲得した後、2024年にロッテへ移籍。¥ ・ロッテ1年目の2024年は.269・21本塁打・88打点で打点リーグ2位。2025年も中軸としてポイントゲッターを務めています。 - C.C.メルセデス(元巨人)
・巨人からロッテへ移籍した先発左腕。 ・ロッテ移籍後も2年連続で100イニング超を投げ、防御率3点前後とローテを支える存在に。
ネット上でも「ロッテは他球団のお古外国人が本当に当たる」「ソト、ポランコ、メルセデスの路線は正解」などとしばしば話題になっており、 “お下がり助っ人大好き球団”としてネタにされつつも、その補強戦略は結果としてかなり成功してきました。
ロッテの置かれた状況:投手陣はリーグ最下位、防御率3.60
2025年シーズンのロッテは、56勝84敗3分・勝率.400でパ・リーグ最下位。チーム防御率も3.60でリーグ6球団中6位と、投手陣の総合力不足がはっきり数字に表れました。
特に先発投手陣は、クオリティ・スタート率やイニングイート能力が不足していたと分析されており、「先発の量・質の両方を増やすこと」がオフ最大のテーマになっていたとされています。 ここにDeNAで2年連続先発ローテを守ったジャクソンが加わるインパクトは非常に大きいと言えます。
ジャクソンはロッテでどれだけ活躍できそうか?
ローテの軸として「即戦力エース候補」
DeNAでの2年間の実績を見ると、
- 2年連続で規定投球回に近いイニングを投げている
- 通算防御率2.60、直近2025年は2.33のエース級数字
- 日本シリーズの大舞台で優秀選手賞を受賞
と、「NPBの打者をすでにねじ伏せている」ことが証明済みの投手です。 ロッテでは、先発ローテーションの一角どころか“開幕投手候補〜事実上のエース”として計算していいレベルでしょう。
ZOZOマリンとの相性:投手有利球場でさらに数字は良化?
ジャクソンは本拠地・横浜スタジアム(打者有利の球場)で2年連続2点台の防御率を記録しました。これが投手有利のZOZOマリンに変わることで、
- 被本塁打のリスク低下
- フライボールが外野フライで収まりやすくなる
といった恩恵を受ける可能性があります。 同じく飛ばない環境で投げていたロッテのボルシンガーやメルセデスが安定して結果を残した前例を考えると、環境面の相性はかなり良さそうです。
「お下がり助っ人」の成功パターンにぴったりはまる理由
ロッテで成功してきた“国内移籍助っ人”の共通点として、
- NPBのボール・環境にすでに適応済み
- 他球団で一度は結果を出している(タイトルor主力級)
- 本拠地が変わることで、成績の底上げが期待できる
といったポイントが挙げられます。 ジャクソンはこれをすべて満たしており、
- NPB2年で18勝・防御率2点台
- 投手不振で最下位に沈んだロッテのニーズに直結
- 打者有利球場→投手有利球場への移籍
という意味で、「ロッテが一番欲しがりそうなタイプの“お下がり助っ人エース”」と言って良さそうです。
まとめ:ロッテの再建を左右する“最強クラスのお下がり助っ人エース”
- アンドレ・ジャクソンは、DeNAで2年通算18勝・防御率2.60・230奪三振の成績を残した右腕で、日本シリーズ優秀選手賞も受賞した実績十分の先発投手。
- 150km/h台後半のストレートと多彩な変化球を武器に、NPBの打者相手にすでに結果を残している“完成度の高い即戦力”。
- 近年のロッテは、ポランコ・ソト・メルセデスら他球団出身の外国人を再生させており、「お下がり助っ人がよく当たる球団」という文脈がある。
- 2025年のロッテは56勝84敗3分・チーム防御率3.60でリーグ最下位と、先発投手陣の立て直しが急務。その最大の補強ポイントにど真ん中でハマる存在がジャクソン。
- 投手有利のZOZOマリン移籍+「お下がり助っ人成功路線」の延長線上にあることを考えると、“ローテーションの柱”として2桁勝利を期待してもおかしくないピースと言える。
DeNA時代に築いたエース級の数字を、そのままロッテでも再現できるのか。 そしてポランコやソトに続く、「またロッテが良いお下がりを拾ってきた」と言われる存在になれるのか——。 ジャクソンの加入は、2026年以降のマリーンズ再建ストーリーを大きく左右する一手になりそうです。
参考文献・出典
- NPB公式「A.ジャクソン 個人年度別成績」
- Wikipedia英語版「Andre Jackson」
- Wikipedia日本語版「アンドレ・ジャクソン」
- デイリースポーツ「ロッテ 前DeNAのジャクソン獲得へ 争奪戦制し契約合意」
- Baseballking「ロッテ、前DeNAのジャクソン獲得を発表!サブロー監督『本当に頼もしい選手』」
- パ・リーグ.com「【ロッテ】前DeNAのアンドレ・ジャクソンの入団決定を発表」
- NPB.jp「2025年度 パシフィック・リーグ チーム勝敗表/チーム投手成績」
- Baseball King「ロッテ、2025年の戦いを終える。若手の台頭が希望の光」
- パ・リーグ.com「ソト、ポランコ、アセベド…一軍でプレーしたロッテの外国人野手たち」
- 日刊スポーツ「【ロッテ】ポランコが本塁打王 楽天浅村、ソフトバンク近藤と並び26本」
- NPB公式「ネフタリ・ソト 個人年度別成績」
- パ・リーグ.com「ネフタリ・ソト 個人成績」
- NPB公式「C.C.メルセデス 個人年度別成績」
- パ・リーグ.com「C.C.メルセデス – 出場成績」
- なんじぇいスタジアム系まとめ「ロッテとかいう他球団助っ人大好き球団」



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