2026年1月末、広島に大きな衝撃が走った。球団は羽月隆太郎についてコメントを発表し、報道各社も同選手の動向を伝えている。
本記事は一次情報(球団コメント)+公式スタッツ(NPB)をベースに、「羽月離脱が勝ち星にどう効くか」を数字中心で整理する。
まず事実整理:球団がコメント、報道では「野球活動停止」と伝えられる
球団公式は「逮捕された」旨のコメントを発表し、事実関係の確認と捜査協力、今後の対応について言及している。
また報道では、球団が羽月を野球活動停止とする方針が伝えられている。
ここから先は、あくまで野球面(戦力・戦術)に絞って影響を考える。
結論:羽月の穴は「レギュラー1枚」ではなく、“終盤の勝ち筋”そのもの
- 羽月は2025年に自己最多74試合、17盗塁(チーム最多級)
- 広島の2025年チーム盗塁は57。羽月の17は約30%を占める
- 代走・終盤守備・内野の穴埋め…「1枠で複数機能」していたため、離脱はベンチ運用に直撃
数字で見る羽月の「勝敗に効く仕事」:2025年スタッツ
| 2025 羽月隆太郎 | 数字 | 読み解き |
|---|---|---|
| 出場 | 74試合 | 「スタメン固定」より、終盤起用・代走を含む“便利枠”で稼いだ出場数 |
| 打撃 | .295(119打席/105打数) | 少ない打席でも打率を残し、終盤の1打席も無視できない存在 |
| 出塁率 | .373 | 四球も選べており、代走→そのまま打席でも破綻しにくい |
| 盗塁/盗塁死 | 17盗塁 / 5盗塁死 | 成功率は約77%。終盤の1個が勝敗を動かすタイプ |
| 得点 | 26得点 | 「塁に出たら返ってくる」役割が数字にも出ている |
注目は盗塁。2025年の広島はチーム盗塁57で、羽月の17は17/57=約30%。
盗塁死も5あるが、それでも“走れるカード”がベンチにあること自体が、相手バッテリーの配球・クイック・守備位置に圧をかける。
広島2025の走塁事情:羽月がいないと「脅威の総量」が減る
| 項目(2025 広島) | 数字 | 羽月離脱で起きやすい変化 |
|---|---|---|
| チーム盗塁 / 盗塁死 | 57 / 40 | そもそも成功率が高いチームではない。ここから羽月分が抜けると、走塁で上積みしづらい |
| 盗塁ランキング内訳 | 羽月17、小園12、大盛7… | “二桁盗塁が2人”のうち1人が消える。代走策の引き出しが減る |
つまり羽月の穴は「羽月の盗塁17が消える」だけで終わらない。
・終盤に代走を切る判断
・相手が警戒してバッテリーが崩れる効果
・内野守備の“とりあえず埋める”保険
この複合価値が丸ごと消えるのが痛い。
代役はいるのか? “羽月の機能”を分解して考えるのが現実的
結論から言うと、羽月の代わりに「同じことを全部できる選手」を探すのは難しい。
だから巨人の岡本穴と同じで、広島も「分担」が現実解になる。
① 代走の第一候補:大盛穂(盗塁7)
- 2025年:102試合で起用され、盗塁7
- 打撃も.265で、代走後に打席が回っても極端に弱くなりにくい
- ただし羽月(17)ほどの“盗塁量産”ではないため、ここをどう補うかが次の課題
② 走力“二桁枠”の残り:小園海斗(盗塁12)をどう使うか
- 小園は2025年に盗塁12。羽月離脱後は「走塁での上積み」を小園の比重で補う設計が必要
- ただし小園は打撃・守備の中核でもあるため、走塁負担を増やしすぎると別のリスクが出る
③ 内野ユーティリティ枠:矢野雅哉/二俣翔一…ただし“脚の圧”は別物
- 矢野は2024に13盗塁→2025は2盗塁と、走塁面では羽月の代替になりにくい
- 二俣は2025年に1盗塁。こちらも盗塁枠というより「守備・打撃で穴埋めする役」
- つまり内野の穴埋めはできても、“代走で一気に勝ちに近づくカード”は別途必要になる
ペナントへの影響:短期・中期・長期の3シナリオで見る
短期(キャンプ〜オープン戦)
- 勝敗よりも「ベンチ構成」を作る期間。ここで代走枠の再設計ができないと、開幕から終盤采配が窮屈になる
中期(開幕〜GW)
- 接戦が増える時期に、羽月不在はダメージが出やすい
- 特に「同点/1点ビハインドの終盤」に代走カードが弱いと、勝ち星の積み上げでジワジワ差が出る
長期(通年)
- 羽月のような“1枠で複数役”がいないと、選手層に余裕がない試合が増える
- 逆に言えば、大盛を代走固定にしつつ、内野の穴埋めを別選手で回せると「穴の影響」を薄められる
まとめ:羽月離脱の本質は「終盤の勝ち筋の減少」。代役は“分担”でしか埋まらない
- 羽月は2025年に74試合、17盗塁、出塁率.373で“終盤の勝ち筋”を作る存在だった
- 広島のチーム盗塁57のうち、羽月の17が占める比率は約30%
- 代走は大盛、走塁の二桁枠は小園、内野穴埋めは矢野・二俣…と役割分担が現実解
- 開幕までに「代走カード+内野保険」をどう設計するかが、2026広島の序盤の勝敗に直結する
参考文献(本文中に引用タグなし方針)
- 広島東洋カープ公式:羽月選手に関してのお詫び(2026/01/28)
- NPB公式:羽月隆太郎 個人年度別成績(2025年)
- NPB公式:2025年 セ・リーグ チーム打撃成績(盗塁/盗塁死)
- NPB公式:2025年 セ・リーグ 盗塁リーダーズ(羽月17、小園12、大盛7など)
- 報道:共同通信/毎日新聞/日刊スポーツ等(活動停止・容疑否認などの経緯)



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