ヤクルト二軍はボロいのか?戸田球場「水没の噂」「河川敷」「茨城(守谷)移転」まで一次情報で現状整理

アカンプロ野球

「ヤクルトの二軍(戸田)はボロい」「雨のあと水没する」「河川敷球場」「茨城に移転するらしい」──。
噂だけが一人歩きしがちだが、戸田球場を巡る話は、立地(荒川第一調節池)施設の制約(国有地・河川敷)、そして移転計画の進行(守谷)を押さえると整理できる。

この記事では、(1)戸田が「ボロい」と言われる理由、(2)「水没」の実例と仕組み、(3)「河川敷」呼ばわりの根拠、(4)茨城県守谷市への移転の現状(いつ・何ができるのか)を、公開情報ベースでまとめる。


結論:戸田は“老朽化+拡張不能+水リスク”で限界が見えていた

  • 老朽化・手狭:選手寮を含め、施設が古くなり拡張も難しい(球団側が理由として説明)
  • 観戦環境の制約:常設スタンドが少なく、土手から観る光景が象徴化(球団幹部コメントあり)
  • 水没リスク:2019年に台風で球場が実際に水没、そもそも調節池内の立地
  • 解決策:茨城県守谷市に新ファーム施設を建設し、2027年シーズン開業予定

「ヤクルト二軍はボロい?」と言われるポイントはここ

① 施設が古い/手狭:球団が公式に“整備が必要”と説明

球団・ヤクルト本社のリリースでは、戸田二軍施設について「選手寮の老朽化」「各施設が手狭」を、移転検討の理由として明記している。
つまり「雰囲気が古い」だけでなく、運用面で限界が来ていたのがスタート地点。

② 観戦環境:常設スタンドが少なく、拡張もしづらい

日刊スポーツの報道では、球団側が戸田について「スタンドも仮設しかできない」「土手から見てるような状況」 「土地的にもこれ以上広くできない」と説明している。
“ボロい”の正体は、見た目の古さ以上に、立地ゆえに増改築が難しいという構造的問題に近い。

③ 「設備が足りない」は、ファーム人気の上昇で目立ちやすくなった

近年はファーム観戦の需要が伸び、戸田のキャパや導線の弱さが相対的に目立ちやすくなった。
席数・売店・日陰・トイレなど、“客が増えるほど効いてくる”項目が多いのが二軍球場の宿命でもある。


「雨の後に水没する噂」はどこまで本当?

2019年台風19号:戸田球場は実際に「水没」した

噂ではなく事実として、2019年10月の台風19号で戸田球場は浸水被害を受け、水没状態になったことが報じられている。
「グラウンドレベルから約4メートル」水位が上がった、という具体的な記述もある。

「雨のあと水たまりが残る」系の噂は、立地を知ると“起きても不思議ではない”

ファンの間では「雨の後にコンディションが悪い」「水が残りやすい」といった語られ方もある。
ただしこれは、試合運営上の公式発表として“常に水が残る”と断定できる話ではないため、この記事では“体感として語られがち”に留める。
一方で後述の通り、戸田はそもそも調節池(洪水時に水をためる場所)に位置しており、豪雨・増水局面でリスクが顕在化しやすいのは構造上の事実だ。


なぜ水に弱い?「河川敷」「水没」は立地そのものの仕様

戸田球場は荒川沿い、しかも「荒川第一調節池」内

戸田市の案内では、荒川第一調節池は荒川が増水した際に河川の水を一時的に貯めて、沿川の被害を軽減する施設と説明されている。
つまり台風などで大雨が降れば、調節池内(公園等)が水没することがあるのは、機能として“想定内”ということになる。

国の資料でも、荒川第一調節池の洪水調節容量が示されている

国土交通省(関東地方整備局)の資料では、荒川第一調節池(荒川貯水池の洪水調節容量を含む形で)洪水調節に用いる容量が示されている。
“河川敷球場”と呼ばれるのは揶揄というより、行政上の機能を持つエリアに球場がある、という地理の話に近い。


茨城(守谷)への移転は「噂」ではなく、すでに工事段階

協議→基本協定→起工式:公式に段階が踏まれている

  • 2022年:守谷市への移転に関する協議開始を球団が発表
  • 2023年:守谷市・ヤクルト本社・ヤクルト球団・茨城県の4者で基本協定締結
  • 2025年8月:新二軍施設の起工式(建設開始)
  • 2027年シーズン:施設開業予定

新ファーム施設(守谷)のイメージ:観客も選手も“環境が別物”

球団公式の協定内容では、新施設は本球場(観客席3,000席・ナイター設備)に加え、サブグラウンド、室内練習場、そして選手寮・クラブハウスまで含む総合整備となっている。
フィールドは両翼100m・中堅122mで、内野人工芝・外野天然芝という仕様も示されている。

移転で何が解決する?(戸田の課題→守谷での改善)

  • 老朽化・手狭 → 新設で更新、寮・クラブハウスも再構築
  • 観客キャパ不足 → 3,000席規模へ(ファーム人気に対応)
  • 河川敷・調節池由来の水リスク → 立地そのものを変更

まとめ:戸田は「ボロい」ではなく「構造的に苦しい」球場だった

戸田球場が厳しいと言われるのは、単なる老朽化だけでなく、河川敷(調節池)という立地の制約が大きい。
2019年の水没は象徴的な出来事で、球団側もその経験を移転検討の大きなきっかけとして語っている。
そして今、移転は噂ではなく、協定締結を経て起工式まで進み、2027年の開業予定が公式に示されている。

結論として、「戸田はボロいのか?」は半分正しく半分ずれている。
正確には、“球場の宿命(立地と制度)でアップデートしにくかった”。それが今、守谷移転で解消されようとしている。


参考資料(リンク集)

  • 東京ヤクルトスワローズ公式:二軍施設の移転協議開始(2022年)
  • 東京ヤクルトスワローズ公式:移転に関する基本協定締結(2023年)
  • 東京ヤクルトスワローズ公式:新二軍施設 起工式(2025年)
  • 守谷市 公式:基本協定締結の概要
  • 茨城県 公式:基本協定締結の告知
  • 戸田市 公式:荒川第一調節池の役割(増水時の注意喚起)
  • 国土交通省 関東地方整備局:荒川調節池関連資料(調節容量等)
  • 日刊スポーツ:戸田の老朽化・拡張困難・水没を移転理由として紹介(2022年)
  • 日刊スポーツ/スポニチ/デイリー:2019年台風19号での戸田球場水没報道

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